ふと浮かんだ長年の疑問 ページ22
あたるの母はうんうんと一人でうなずくと「それじゃラムちゃん、これからもこのバカ息子をよろしくね」と言い、ラムが「はい、お義母さま！」と答えたのを聞いて、買い物に出かけてしまった。
あたるはふと浮かんだ疑問を口にする。
「そういえば……」
「そういえば？」
「時々思うんだが…お前、俺のどこに惚れとるんだ？」
ラムはその言葉に何度も瞬きし、そしてうーんと悩みこむ。
「ダーリンの好きなところね…いっっぱいあるっちゃよ？えっとね…」
そう言いながらいつまでたってもラムが続きを口にしないので、あたるが思わず突っ込む。
「お前本当に俺に惚れとるのか？」
その言葉がラムの逆鱗に触れたらしく、ラムの周りでバチバチッと電気がほとばしる。
あたるもその感情に気づき、後ずさる。
「うちの…うちの愛を疑うのけ！？」
「いやっ…だっ、だから…！お前が何も言わないから…」
「整理してるんだっちゃ！」
「あ、そ、そうですか…」
ラムが怒って眉を釣り上げたまま腕を組む。
そして再び悩みこむ。
あたるは少し不安になる。
しかし大人しく待ってる事にする。
やがて、ラムが顔を上げた。
「ダーリンの好きなところは…一言でまとめると…」
「まとめると？」
「とっても優しいところ！だっちゃ」
ラムがニッコリと笑うとあたるがそこで初めてとんでもない質問を投げかけてしまったことに気づき、今更顔を赤くする。
そしてそっぽを向いて「聞くんじゃなかった」と言う。
ラムは照れてるあたるが可愛くてさらに笑う。
「ダーリンはどうしようもない浮気者だけど、うちは大好きだっちゃ」
「…」
その言葉に、さきほどのあたるの母の言葉を思い出す。
確かにこの先一生現れないだろう。
これほどまでの、運命の相手は。
初めて彼女に出会った時は違った。
他の女の子と同じ、ガールハントの対象として見ていた。
しかし一緒に暮らしていくうちに、自分の中のなにかが変わった。
ガールハントを邪魔するラムがいたらいたでうっとおしいと日々思うあたるだが、いないならいないで悲しすぎて自分が自分ではいられなくなる。
それに、他の女の子には「好き」だの「結婚して」だのをいとも簡単に言う事が出来る。
だがラムにだけは言えないというか…絶対に言わない。
心の底から大好きだからこそ、言わないのだ。
いつの間にかそれほど大切な存在に変わっていたのだ。
そしてあたるが何かを言おうとしたときテンが上からおりてきた。
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如月フウカ(プロフ) - sさん» 素敵なコメントありがとうございます！原作は実はお察しの通り何度も何度も読んでおります（笑）こ、公式スピンオフ！？もしそうなったら嬉しすぎますね！？そんなふうに思ってくれて本当にありがとうございます！ (2022年10月19日 17時) (
レス) @page30 id: 38853c992b (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - 面白すぎる...。感動しました！原作をものすごく読み込まれているのが伝わってきます。公式スピンオフできるクオリティーだと思います！！ (2022年10月9日 22時) (レス) @page30 id: 6a6e0e01b8 (このIDを非表示/違反報告)
如月フウカ(プロフ) - あまねさん» あまねちゃん読んでくれたのねありがとー！！ラム可愛いよね！一途を極めてて凄い好き笑 (2020年4月12日 20時) (レス) id: e48e0731f6 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - わ、うる星やつらだぁ！ラムちゃん可愛いですよねぇ(ﾉ≧▽≦)ﾉ (2020年4月12日 19時) (レス) id: 079e1812d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月フウカ | 作成日時：2018年7月16日 17時
