いつもと違う ページ15
ラムは時空のひずみから現実へと飛び出した。
その頃、あたるは弁天と共に空に消えたラムを探して友引町を走り回っていた。
そして可愛らしい服に身を包んだバスケットを持つピンク色の髪の少女を見つける。
その少女の姿を認めた途端、即座に声をかける。
「ランちゃーんっ！」
ランはその声に気づき、スカートをふわりと揺らして振り返る。
「あら、ダーリン。どうしたの？」
普段ならランを口説こうとするはずなのだが、あたるはランの予想とは全く逆の事を言う。
「ラム見てない？」
ランはその予想外の質問に驚きつつもきょとんとして答える。
「ラムちゃん？さぁ…見てないけど」
「そっか…」
ガッカリしたようにあたるが言う。
(と、言う事はまだUFOかどっかで弁天様と話しとるのか…)
「ありがとうランちゃん！またね〜」
なにもせずにあっさりとあたるがいなくなってしまったのでランは目をぱちくりさせる。
あたるもさすがに今はガールハントをする気がないようだった。
「変なダーリン…ラムちゃんと何かあったのかしら」
ドンピシャで推理を当てながら、一人首を傾げるランであった。
「おいアホー！ラムちゃんUFOにもおらんかったで！」
ふわふわと空から飛んでくるテンの報告を聞いてあたるが叫ぶ。
「なにぃー？」
テンと手分けして友引町の様々な所でラムを探していたのだが、UFOにもいないとなると本気で手がかりはなくなってしまう。
テンは弁天のUFOも無かったことをあたるに伝える。
となると二人がいそうな所は全く見当がつかない。
「ラムちゃん本気で別れる気なんかいな…？」
あたるをチラチラと見ながら言いにくそうにテンが小さい声で呟く。
昔のテンとは大違いである。
今もなお、『ラムちゃん、このアホと別れたほうがええで！』と言うが、昔ほど強い気持ちではない。
あたるとラムの仲はなんとなく、薄々テンも気づき始めているのだ。
「…そんなわけ、あるか」
もう何度もこのパターンに騙されてきた。
もう一度ちゃんと話し合おうと思ってこうしてわざわざ探しているのにラムの情報は一切入ってこない。
こうなればさっきのランのように人に聞きまくるしかない…。
そう思った時、突然背筋に凍るような…強い、冷気を感じた。
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如月フウカ(プロフ) - sさん» 素敵なコメントありがとうございます！原作は実はお察しの通り何度も何度も読んでおります（笑）こ、公式スピンオフ！？もしそうなったら嬉しすぎますね！？そんなふうに思ってくれて本当にありがとうございます！ (2022年10月19日 17時) (
レス) @page30 id: 38853c992b (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - 面白すぎる...。感動しました！原作をものすごく読み込まれているのが伝わってきます。公式スピンオフできるクオリティーだと思います！！ (2022年10月9日 22時) (レス) @page30 id: 6a6e0e01b8 (このIDを非表示/違反報告)
如月フウカ(プロフ) - あまねさん» あまねちゃん読んでくれたのねありがとー！！ラム可愛いよね！一途を極めてて凄い好き笑 (2020年4月12日 20時) (レス) id: e48e0731f6 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - わ、うる星やつらだぁ！ラムちゃん可愛いですよねぇ(ﾉ≧▽≦)ﾉ (2020年4月12日 19時) (レス) id: 079e1812d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月フウカ | 作成日時：2018年7月16日 17時
