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弁天とラム ページ14

「今度はなんだよ!!」
終太郎が叫び、あたるが言い返す。
「こんな状態のラムさんにつけこんで奪うのは僕のプライドが許さない。さっさと謝れ諸星」
「……わーったよ」
珍しく素直に返事をした。
面堂なんぞにラムをくれてやるつもりはない。
あたるの意思は固かった。
二人の男の意思が通じ合った…と思われた時。
あたるがどこからかスイッチを取り出し、ポチッと押すと鐘が終太郎の上に降ってきた。
「わ〜っ暗いよ狭いよ怖いよ〜っっっ!」
「情けないやっちゃな〜」
終太郎は即座に鐘を内側から破壊するとテンを叩いたあとにあたるに刀を向ける。
「どういうつもりだ諸星」
「いや…シリアス展開のまま進むのはどーかと思って」
「お〜の〜れ〜は〜っっ!」
その頃弁天とラムはラムのUFOに移動していた。
ラムはお茶を飲みながらため息をつく。
弁天はテーブルに肘をおいて頬杖をつきながら疑問を口にする。
「なぁ、なんでさっき諸星に電撃食らわせなかったんだ?」
「…ケンカしたんだっちゃ。今誰かさんとうちは別れてるんだっちゃ」
「へぇ」と弁天が驚いて言う。
「お前が本気で怒るくらいの事を諸星がしたっちゅーわけか。なにしたんだ?」
ラムが弁天に簡単に説明する。
「なるほどなー、そいつは諸星が悪いぜ。でもよー、そんなに諸星とペアの何かを持ちたいのか?」
ラムはうなずく。
「他の女の子となら喜んで持とうとするのに…うちじゃダメなのけ……?」
今回の事で相当ショックを受けているらしく、最後の方は弱々しく消え入りそうな声で呟く。
弁天はいつにない幼馴染みの姿に少し顔を曇らせる。
「諸星にとってラムは特別なんじゃねーの?」
「…え?」
「どー見てもお前だけ特別扱いしてるじゃねーか。あの女好きの諸星がお前にはちょっかいださないんだぜ?」
「それは…うちが嫌なだけだっちゃ」
「嫌だったら突き放して終わりだろーよ」
弁天は言葉を続ける。
「あんなアホでも謝るくらいは出来るだろ?もう一回行ってぶつかり合ってこいよ」
「弁天…」
弁天がニヤリと笑う。
ラムはうなずく。
「分かったっちゃ。もう一度話し合ってみるっちゃ」

いつもと違う→←嫌われた…?



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如月フウカ(プロフ) - sさん» 素敵なコメントありがとうございます!原作は実はお察しの通り何度も何度も読んでおります(笑)こ、公式スピンオフ!?もしそうなったら嬉しすぎますね!?そんなふうに思ってくれて本当にありがとうございます! (2022年10月19日 17時) (レス) @page30 id: 38853c992b (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - 面白すぎる...。感動しました!原作をものすごく読み込まれているのが伝わってきます。公式スピンオフできるクオリティーだと思います!! (2022年10月9日 22時) (レス) @page30 id: 6a6e0e01b8 (このIDを非表示/違反報告)
如月フウカ(プロフ) - あまねさん» あまねちゃん読んでくれたのねありがとー!!ラム可愛いよね!一途を極めてて凄い好き笑 (2020年4月12日 20時) (レス) id: e48e0731f6 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - わ、うる星やつらだぁ!ラムちゃん可愛いですよねぇ(ノ≧▽≦)ノ (2020年4月12日 19時) (レス) id: 079e1812d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月フウカ | 作成日時:2018年7月16日 17時

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