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いざ、面堂邸に侵入せよ!! ページ11

あたるは目の前に立ちはだかる大きな門の前で腕を組む。
この先は面堂邸、つまり面堂終太郎の家だ。
「う〜むどうやって入るものか」
この先を全く考えておらず、考え込む。
「ラムちゃんこんなとこでデートするんか?」
「多分な…ってなんでお前がいるんじゃぃっ!」
思わず返事しかけ、あたるがテンに小声で怒鳴る。
「わいだって気になるねん!」
負けじとテンも反抗する。
すぐにあたるが感情が高ぶり声が大きくなったテンの口を押さえつける。
「わっ」
「ついてきたいなら静かにしろ。ラムにバレたら意味無いからな」
あたるはそう言うとすぐに門をよじ登る。
すると背後から声をかけられた。
「諸星あたる様、テン様、ようこそいらっしゃいました、若にご用で?」
あたるの動きが固まる。
面堂邸の使用人か…。
そこであたるに名案が思い浮かぶ。
「いや、今は終太郎坊っちゃんには用はなくてね…どっちかっていうとあんたに用が」
あたるがするすると器用に壁を降り、ニヤリと笑って言う。
「その服、貸してくれない?」
使用人の頭に『?』が浮かんだ。
数分後、あたるとテンは面堂邸の中で終太郎とラムがお茶を飲んでいる所を発見した。
「それにしても終太郎の家はほんっとうに広いっちゃね〜」
広大な敷地に感心しながらラムが言う。
「ありがとうございます、でも直にこの屋敷もあなたのものになります」
(にゃにぃ〜!?)
あたるは思わず叫びたくなったがどうにかこらえる。
「どーゆーことだっちゃ?くれるのけ?」
ラムが全く理解しておらず、ずこっとあたるがこける。
「ぼ、僕とラムさんが…けっ結婚をすればの話ですがね」
(なっ…)
終太郎が頑張って言ったセリフは虚しくもラムの耳に届いていない。
ラムの興味は最早屋敷から移り変わっていた。
「ねー終太郎このタコなんだっちゃ!?」
「それは花瓶です」
「へ〜!面白いっちゃね〜」
タコが頭に花を突き刺してるようにしか見えないそれを見てラムが笑う。
終太郎はラムの笑顔でとても癒やされていた。
そして同時に怒りがふつふつと湧き上がる。
(こんなに美しいラムさんを…諸星は独り占めにしているのか…。…許せん。許せん!)
「許せーん!諸星ぃーっ!」
唐突に叫びだした終太郎を見てラムが驚いて何度も瞬きする。
あたるもバレたかと思って目が飛び出るほど驚いたが、終太郎がこちらを向いていないので、ほっと胸をなでおろす。

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如月フウカ(プロフ) - sさん» 素敵なコメントありがとうございます!原作は実はお察しの通り何度も何度も読んでおります(笑)こ、公式スピンオフ!?もしそうなったら嬉しすぎますね!?そんなふうに思ってくれて本当にありがとうございます! (2022年10月19日 17時) (レス) @page30 id: 38853c992b (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - 面白すぎる...。感動しました!原作をものすごく読み込まれているのが伝わってきます。公式スピンオフできるクオリティーだと思います!! (2022年10月9日 22時) (レス) @page30 id: 6a6e0e01b8 (このIDを非表示/違反報告)
如月フウカ(プロフ) - あまねさん» あまねちゃん読んでくれたのねありがとー!!ラム可愛いよね!一途を極めてて凄い好き笑 (2020年4月12日 20時) (レス) id: e48e0731f6 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - わ、うる星やつらだぁ!ラムちゃん可愛いですよねぇ(ノ≧▽≦)ノ (2020年4月12日 19時) (レス) id: 079e1812d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月フウカ | 作成日時:2018年7月16日 17時

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