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まさかの宣言 ページ2

この光景はいつもの事だったが、今のやりとりは皆も衝撃を受けたようで、ざわざわと教室がざわめく。
学校一騒がしいカップルで有名だった二人がたった今、(あたるが反省するまで)別れる宣言をしたのだ。
その途端ラムがたくさんの男子生徒に囲まれる。
代表としてか、面堂がラムの前に飛び出て、ここぞとばかりにアプローチを開始する。
「ラムさん…!ようやく別れてくれましたね!あのアホと!」
ラムの手を取り、片膝をついてそう叫ぶ。
「ほんとに、信じられないくらいのアホだっちゃ」
「あのアホより僕の方があなたにはお似合いです!」
「そうかもしれないっちゃ」
ラムはわざと大声であたるに聞こえるように言う。
嫉妬させるつもりだ。
しかしあたるは聞こえないふりをし、耳を塞ぐ。
こちらとしても譲れない思いがあるのだ。
(あんまり効いてないっちゃね〜)
ラムがそっぽを向いたあたるをうぅ〜とうなりながら睨みつける。
それに気づいた面堂が首を傾げる。
「ラムさん?どうしました?」
「え?あぁ、なんでもないっちゃ。」
「席につけ!」
背中に温泉マークがたくさんついた服を着た先生が入ってくる。
無論、彼のあだ名は温泉マークだ。
お互いそっぽを向いてムスッとした顔のあたるとラムを見た温泉マークがすかさずツッコミを入れる。
「なんだ諸星ついにラムくんに見放されたか」
「違う!俺が見放したんだ!」
あたるが机をバン!と叩き立ち上がる。
「違うっちゃ!うちが見放したんだっちゃ!」
するとラムも同じように机を叩いて立ち上がる。
「なんだと〜?」
「なんだっちゃ〜!?」
バチバチバチッと二人の間に火花が走る。
こうなるとお互いに更にひけなくなってしまった。
温泉マークは二人に背を向けて授業を始める。
二人は終始睨みっぱなしだ。
「アイツら本気で別れたのか?」
「あたるくんが反省して謝ってくるまで、でしょ?」
「アイツそんなことするのかな?」
「どうかしらね?」
竜之介としのぶがコソコソと話している。

テンちゃん乱入→←いきなり事件発生?



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如月フウカ(プロフ) - sさん» 素敵なコメントありがとうございます!原作は実はお察しの通り何度も何度も読んでおります(笑)こ、公式スピンオフ!?もしそうなったら嬉しすぎますね!?そんなふうに思ってくれて本当にありがとうございます! (2022年10月19日 17時) (レス) @page30 id: 38853c992b (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - 面白すぎる...。感動しました!原作をものすごく読み込まれているのが伝わってきます。公式スピンオフできるクオリティーだと思います!! (2022年10月9日 22時) (レス) @page30 id: 6a6e0e01b8 (このIDを非表示/違反報告)
如月フウカ(プロフ) - あまねさん» あまねちゃん読んでくれたのねありがとー!!ラム可愛いよね!一途を極めてて凄い好き笑 (2020年4月12日 20時) (レス) id: e48e0731f6 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - わ、うる星やつらだぁ!ラムちゃん可愛いですよねぇ(ノ≧▽≦)ノ (2020年4月12日 19時) (レス) id: 079e1812d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月フウカ | 作成日時:2018年7月16日 17時

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