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「あれ?藍沢先生は?」

「なんか脳外の緊急オペが入ったとかでそっちに行った」

「は〜!エース様は忙しいねえ」


白石、緋山、藤川の3人は書類を整理していた。


「にしても、今日は患者少なくて暇だわ〜」

「いい事じゃない。緋山先生不謹慎だよ」

「ヘリの要請もあと1週間はないしな…ったい!」

「一言多い」


冴島はこつんと藤川を叩く。


「そういやもうすぐらしいねAの出産」

「私も藍沢先生からそう聞いてる。あ、立ち会うみたいだからその時は皆協力お願いね」

「藍沢が立会い?!っはぁ〜…人って変わるもんだなぁ」

「私も一応産科医として立ち会う予定してるから藤川よろしく」

「……わかりましたよ。Aちゃんのためだもんな」


そんな会話をしていたときだった。

救急の電話が局内に響く。


「良かったな緋山。患者だ」

「…はぁ〜」


緋山は溜息をつくとその電話をとった。


「こちら翔北救命センター」

『近くで交通事故がありました。運転手の男性と同乗していた妊婦の患者です。受け入れ可能ですか?』

「…妊婦?…何週ごろですか?」

『32週以降と思われます!』


緋山は白石へと目線を合わせる。

白石はコクリと頷く。


「わかりました、運んで下さい」

「横峯先生、産婦人科にコンサルして」

「わかりました!」

「緋山先生もいける?」

「いける」

「処置室、準備しましょう」





*******



準備も終了し、白石たちは搬送口で患者が運ばれてくるのを待っていた。

事故の影響で少し到着が遅れているようだった。

と、1台救急車が入ってくる。

扉が開き、ストレッチャーが降りてくる。


「40代男性。事故にて腹部を強打したようです。先程意識レベルが三桁になりました」

「大丈夫ですかー、病院につきました……?!」


白石が声をかけたときだった。

運ばれてきた患者の顔に見覚えがあった。


「あ、青山先生……!」

「…!まさか妊婦の患者って!!」

「2人目の患者、到着しました!」

「藤川先生、こっちお願いします!私と緋山先生はあっちに…!」

「任せておけ……!」


藤川とフェロー2人は男性患者を処置室へと運ぶ。


「30代女性、事故により頭部から出血あり。意識レベル二桁です」

ストレッチャーが降りるなり白石たちは女性の顔を見た。


「…やっぱりA!」

「…!A、しっかりしなさい!」

「冴島、藍沢呼んできて!」

「わ、わかりました!」


白石たち救命医に緊張が走った。

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笹原美桜(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2021年10月31日 20時) (レス) @page26 id: 9ad5622aaa (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きがとても気になります!お忙しいとは思いますがよろしくお願いします! (2019年8月18日 9時) (レス) id: e53dcff47d (このIDを非表示/違反報告)
鈴木結衣(プロフ) - 続き楽しみです! (2018年9月13日 17時) (レス) id: 27e27da5f6 (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 読んでみて面白かったです。更新しないんですか? (2018年4月7日 11時) (レス) id: 984f627d8c (このIDを非表示/違反報告)
藍pon(プロフ) - これからどんな展開になるか楽しみです!これからも頑張ってください! (2018年1月1日 1時) (レス) id: 86b2651b30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うるる | 作成日時:2017年9月25日 6時

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