検索窓
今日:16 hit、昨日:7 hit、合計:545,134 hit

13 ページ14

「うっそ、久しぶりじゃん!元気にしてたの?」

「元気にしてるよ。美帆ちゃんは救命に戻ってきたんだね」

「そうなのよ、人手が足りないからってしょうがなくね〜」

「めぐちゃんはスタッフリーダーだって聞いてるよ」

「橘先生経由かな?詳しいねAちゃん」

「…、そ、そうかな…?」


緋山、冴島、白石の3人はAを囲み話を弾ませる。

藤川は少し寂しい顔をし、自分も混ぜて欲しそうに彼女たちを注視した。


「あ、あの…!えっと、その方って誰なんですか?」


その姿を影から見ていた横峯は、どうも我慢出来なかったらしく白石たちに口を開いていた。

横峯と同期の名取と灰谷も気になる様子で彼女たちへと顔を向ける。

白石は「あぁ!そうね、フェローの皆は知らなかったわよね」と思い出したように言う。


「彼女、以前ここで救命医だった先生の妹さんなの。」

「灰谷はわかるんじゃない?あの人、駐車場の方に行ってたから」

「あと!俺らが助けたんだ。危ない状況だった彼女をな!!」


ステーション内に藤川の言葉が響く。

フェローの3人は驚きAを見る。

しかし当の本人は呆気カランとし、「あの時はお世話になりました」と笑っていた。


「しっかしあんた、いつの間に結婚したの?しかもそのお腹…」

「報告くらいくれてもいいんじゃないかしら?笑」

「い、色々忙しくって…さ〜…」

「旦那、どんな人なの?」


Aは苦笑いを浮かべながら、どうやって抜け出そうかと考えていた。


「…?!」

(こ、耕作!)


しかしそれは意味もなく。

こちらへ向かってくる耕作を彼女の目は捉えてしまった。

白石も気付いたようで「藍沢先生!」と手を挙げている。

彼はその声に反応しステーションへと視線を向けた。


「…!A」

「へっへ〜!俺が連れてきたんだぜ〜!」


「俺に感謝しろよー!」なんて藤川は威張っていたが、それを無視し耕作はAの前にたつ。


「健診、今日だったか」


その問いに素直に答えていいのかAは困り、視線を彼に合わせる。


「…どうした?」

「…ううん、なんでもないっ」


えへへと笑うと「問題なしだってさ」と答えた。


「なに、藍沢。Aことの知ってたの?」

「?ああ」

「じゃあ旦那さんどんな人かも知ってる感じ?」

「…今目の前にいるだろう」

「はっ?!」


緋山の叫び声が響く。

他の皆も耕作の答えに驚きを隠せないでいた。

14→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (359 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1495人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

笹原美桜(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2021年10月31日 20時) (レス) @page26 id: 9ad5622aaa (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きがとても気になります!お忙しいとは思いますがよろしくお願いします! (2019年8月18日 9時) (レス) id: e53dcff47d (このIDを非表示/違反報告)
鈴木結衣(プロフ) - 続き楽しみです! (2018年9月13日 17時) (レス) id: 27e27da5f6 (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 読んでみて面白かったです。更新しないんですか? (2018年4月7日 11時) (レス) id: 984f627d8c (このIDを非表示/違反報告)
藍pon(プロフ) - これからどんな展開になるか楽しみです!これからも頑張ってください! (2018年1月1日 1時) (レス) id: 86b2651b30 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うるる | 作成日時:2017年9月25日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。