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13話 ページ14

遠くから足音が聞こえる

私を追いかけてきたのだろう

通り過ぎると思いきや扉の前で足音が止まる



ル「…A?ここに居るの」


貴「…いないよ」


ル「いるんだね

どうして逃げ出したの?」


ルカの問いかけに少しためらった

でもルカなら分かってくれると信じて言う


貴「…私のお母さん…私が目立つの嫌いでさ…

今まで主役に抜擢された事あったけど

お母さんが学校に掛け合って

脇役になった

多分今もそうだと思う」



ル「…そうなんだ

じゃあ俺の話も聞いてくれる?」

「うん」と答えるとルカが話し始める


ル「俺はね初等部の頃

嫌だったんだけど白雪姫…女性役をやらされた事があったんだ

本番になってトラブルが起きて

王子役や狩人役が変わってあの棗が猫役をやったんだよw

その時さ俺も棗も皆の為を思って

やりたくない役を一生懸命演じたんだ

そしたら後から皆が沢山褒めてくれた

俺は今回は男役だけどさ

Aを一生懸命フォローするし

一緒に…演ろう?」


ルカも…初等部の頃は今のように

好きな事ができなくて…でもいつか……か。


私は立ち上がり扉を開けるとルカがそこに居た


貴「ありがと…ルカ

私アリス役…やる」


そう宣言すると

廊下の曲がり角の所から鳴海が出てきた


鳴「やっとやる気になってくれたね♥

でもルカくんもあの時嫌がってたんだ♥

ついノリノリかと…♥」


ルカの顔が赤く鳴海に向かって「お前がやらせたんだろ」など怒っている


私がふふっと笑うと拍子抜けた顔でこちらを見るルカの頬に手を当て


貴「ありがとう」

と言うと中等部の教室へ私は向かう

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SHEI☆ - とっても楽しく読ませていただきました!更新もっとしてほしいです!(あ.......今は更新停止でしたね、すみませんでした........) (2017年12月26日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:烏龍茶 x他1人 | 作成日時:2017年5月20日 12時

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