虹と君と

先のことは　橙赤 ページ48

赤side

橙「好きやねん」

赤「は、？いや、俺やで？」

橙「わかってる」

　仕事終わりの楽屋で急にされた告白。
　そもそも俺の恋愛対象は男ちゃうし、断っても照史なら気まずくはならんやろ。

赤「ごめん、」

橙「そうやんな、急にごめんな。でも伝えたかってん」

　俺が悪いわけやないのはわかってるけど、居心地がわるい。

橙「でも、この先はわからんよな？」

　この先…？

橙「これから好きになることもあるってことや。しらんけど」

赤「しらんのかい！あ、えっと、」

　ついツッコんでもうた。ていうか、前向きすぎるやろ。



ていうのが2週間前。

正直俺も好きなんやと思う…あんなに優しくされて愛されてるってわかるとやっぱり嬉しいし…すぐに俺のことは気づいてくれるし…

橙「しげどうしたん？」

　2週間前と同じ、楽屋に2人きり。

赤「好きやねん」

　同じ言葉

橙「え、？あ、次のドラマのセリフか」

　…鈍感。

赤「も〜！まぁ、そんなとこが好きやねんけど」

　泣きそうなってるやん笑

橙「ほんまに？」

　あんなに前向きやったけど、不安やったんやな。もっと早く言えばよかった

赤「うん、照史が好き」

橙「しげー！」

赤「うわっ！」

　抱きつかれて後ろに2人して倒れた。

橙「大毅、」

赤「だ、だいき」

　さっきは照史のが照れてたのに、今度は俺の番。

橙「大毅、ほんまに好きやで」

赤「…俺も好き、やから、俺のこと大切にしてね」

　照史の言ったとおり先のことはわからんのやな、やってこんなに大好きやもん

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