虹と君と

友達　緑←赤 ページ41

赤side 学生(同い年)
　好きなバンドのボーカルとベースが付き合っているらしい。しかも男同士。

　だけど、マイナスなことは何も思わなかった。というのも、俺の好きな人も男だから。そこそこ有名なバンドだし、これを機に俺みたいな人への偏見とかが減っていけばなぁとか思ったり。

緑「あれ？しげまだ残っとったんや」

赤「あ、うん」

　運がいいのか悪いのか神ちゃんと2人きり。話して、みようかな…

赤「あ、あのな、」

緑「うん、何？」

赤「俺の好きなバンドのなぁ、ボーカルとベース、あ、どっちも男なんやけど付き合っとるんやて、びっくりしたけどずっとファンやったから、なんかええなって」

緑「へー」

　あ、ダメや。こういう時友達って立場は厄介やと思う。やって、顔見たら分かってまうから。

赤「あ、そろそろ帰らな」

　
　1人になった途端涙が溢れてきた。いつも俺のことを可愛いと言い優先してくれるからって自惚れてたんや。もしかしたら、俺が好きなんもバレてたんかな。明日からは、ただの友達。それ以上は望めない。

一声惚れ　黄赤→←羨ましい　紫赤

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