虎と白猫♯2【ONE PIECE】 (ページ2)

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◀︎50話▶︎ ページ2

ド「全く余計なことばかりしやがって｡なぜおれの邪魔をする､コラソン!!」

ドフィは声を荒げてピストルを抜いた｡いやだ､こんなの見たくない｡

ド｢お前におれは撃てねェよ!!お前は父によく似ている｣

今すぐにでも目を背けたかった｡でも、コラさんの最後をローの代わりに誰が見届けるんだ｡

コラさんは震える足で立ち上がった｡

コ｢ローはお前にゃ従わねェぞ。

あいつは3年後に死ぬって"運命"に勝ったんだ…!!自分を見失い､"狂気の海賊"の元へ迷い込んだあの日のローじゃねェ

破戒の申し子のようなお前から得るものは何もない!!

もうほっといてやれ!!あいつは自由だ!!!｣

コラさんが叫んだのと同時にドフィはピストルの引き金を引いた｡

ドンッ!!ドンッ!!

真っ白な雪が赤く染まった｡

『……』

ド｢おい､ビア､海軍が来てる早く行くぞ｣

『先行ってて､すぐ行くから』

ド｢わかった､急げよ｣

『うん』

ドフィはコラさんに一瞥もくれず背を向けて船に向かって歩き出した｡

今の騒ぎが嘘のように雪は静かに降り続けた｡