賭け事【四十一港】 ページ41
─リアンside─
部屋を出ようとしたその時、誰かに腕を掴まれた。
見上げれば……また、あんたかよ。
マ「ここを出ていく？何言ってんだよぃ。今は海の上。次の島まで、最短でも一週間は掛かる。それに、体力も万全じゃねェ。無理すんなよぃ。」
だが、私は言った。
リアン『あっそ。けど、空飛ぶくらい出来ますから。その腕、離して貰えます？』
と。しかし、それでもマルコは腕を離さない。
マ「なァ、お前ここへ来た時、なぜ殺してと言った？なぜ笑わない？なぜ…そんなにも拒絶するんだよぃ？」
…私、そんなこと言ったのか？殺して？……いつも思ってる事さ。
リアン『言っておくが、あんたは俺に負けたんだ。船に乗るかどうかは、あんたが勝ったらの話だった。ならもう、ここにいる必要は無い。』
すると、そのやり取りを見ていたエドワードが神妙な顔をして、口を開いた。
白「前から気になっていたんだがなァ、おめェさん、なぜ海を漂流してたァ？」
…なんで…漂流してたかって？
……それがさぁ、厄介なことになんも覚えてないんだわ。
リアン『エドワード。残念だが、なぜ漂流してたかなんて、この俺が分からない。
そこだけ、記憶が無い。……一番新しい記憶は…海軍に俺が守っていた島を……バスターコールで全て焼き尽くされたことくらいだ。……それしか、記憶にない。』
冷静に、真実を伝えた。
そう。あれから、人を信じることをやめた。
元々、嫌いだったけどね。
すると、それを聞いたマルコがこう言った。
マ「確かに、俺はお前との決闘で敗れたよぃ。惨敗だった。……でも、どうしても俺もお前を船にのせたいんだよぃ。次の島に着くまでの間に、お前を絶対落として見せる。……もしダメだったら、その時は潔く諦めるよぃ。……これは賭けだ。遊びじゃねェ。どうする？…リアン。」
……はァ？賭け事？？？しかも…負けたヤツがこの船に乗るように落として見せるだって？
コイツ、本当に馬鹿なのかな？
でも……ちょっと面白そうじゃん。
まぁ、落ちないけどね。
何となくそう思った私は、
リアン『へぇ……！負け犬がまた面白いこと言うね。…いいよ。その賭け、乗るよ。せいぜい、落とせるよう頑張りな？……まぁそこまで、ヤワじゃないけど。…ここにいれば、記憶を失ったことについて、なにか知れるかもだし。』
と言った。
さぁ、一週間後が楽しみだ。
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Licht-リヒト-(プロフ) - 哀羅さん» 応援しております。文字は書いた分だけ上達しますし頑張って下さい！ (2020年8月3日 17時) (
レス) id: 882fee5827 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - Licht-リヒト-さん» オォ！！リヒトさん！！ありがとうございます！！嬉しすぎます泣泣でもこれでもあんまり上手くいってなくて。視点の切り替え下手っぴです笑これからどんどん上手くなれるよう精進します。コメントまで下さりありがとうございます！ (2020年7月22日 17時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - すごく面白いですね！ 主人公の能力もカッコよくて良いなと思います。また、視点の切り替えもお上手で読みやすかったです。 (2020年7月22日 10時) (レス) id: 17df9f06ee (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 部屋狭さん» 嘘ですよー！私なんかよりも、部屋狭さんの方が絶対良いですよ！！！！でも、とても有難いお言葉です！！ありがとうございます！！そして何よりもわざわざ読んでくださり、コメントまで下さったことにもう嬉し過ぎてハーレムです笑 (2020年6月26日 18時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
部屋狭 - めっちゃ面白いです！私、設定こんな練れないんでウラヤマです… (2020年6月26日 18時) (レス) id: becd15f444 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀羅 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年5月16日 12時
