いざ…真剣勝負っ！【三十七港】 ページ37
─マルコside─
戦いはするが、決闘をするのは、久々だ。
まぁ、背も小柄、それに細い。……所詮女。この俺が負けるわけが無い。
だが、あの異様に強い覇気。油断は出来ないな。
そう思いながら、甲板へ足を運んだ。
すると、後ろからリアンが聞いてきた。
リアン『ねぇ。マルコ。あんた、能力者か？』
何を聞いてるのか、一瞬分からなかった。
……天下の白ひげ率いる白ひげ海賊団の一番隊隊長だぞ、俺は。
なぜ？と疑問を持ちながらも、俺は言った。
マ「ああ、そうだよぃ。……世間知らずのお前さんが見たら、きっと、嫌になるだろうがねぃ。…まぁ、俺に負けるだろうから、関係ないと思うよぃ。」
と。
果たして、どんな顔をするかと思えば、驚くわけでもなく、ニヤリと悪どい笑を浮かべていた。
リアン『…そうか。参考にさせて貰うぜ。』
……何を企んでる？…今の情報の何が参考になるのか分からない俺は、黙った。
甲板に着き、サッチが他の奴らをどかし、場所を開けた。
サ「これよりっ！決闘を始める！ルールはどちらかが倒れるまで！完全な殺しはなしだぜっ！」
と言った。
さぁ、始めようじゃないか。
家族をバカにし、気に食わねェ態度をとったお前を……許しはしねェよぃ。
そう自分を鼓舞しながら、甲板の中央へ立ち、リアン と向き合った。
サ「真剣勝負っ！……始めっっ！」
だが、始まった瞬間、辺りが見えなくなった。
『フォークゴッテスト(霧の女神)。』
そう聞こえた次の瞬間の出来事だった。
リアン『半獣 妖狐。』
そう聞こえ、ふと目の前を見れば、薄紫の耳、手足、二本の尾、金色の髪。
その正体は、リアンだった。
っ？！なんの能力者だよぃ？？？
俺は、頭を混乱させながら、不死鳥となった。
それと同時に、見聞色を発動させ、リアンの場所を確認した。
早くも勝利が見えた。
……その油断が勝敗を分けた。
首の後ろに当たる違和感。
この脱力感。
この脱力感……自分がよく分かっている。
だが、なぜ……恐らく何かしらの能力者である、彼女が、なぜソレを扱えるっ？？
混乱しただけで終わったこの勝負。
……為す術もなかった。
リアン『Case Closed！女だからって油断するなよ？不死鳥。』
だが、なぜ…。初めて出会った彼女が噛み付いて来た時、牙は狐ではなく、もっと力のある…狼の牙だった。
勝負あり。【三十八港】→←娘になる……つもりはない【三十六港】
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Licht-リヒト-(プロフ) - 哀羅さん» 応援しております。文字は書いた分だけ上達しますし頑張って下さい！ (2020年8月3日 17時) (
レス) id: 882fee5827 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - Licht-リヒト-さん» オォ！！リヒトさん！！ありがとうございます！！嬉しすぎます泣泣でもこれでもあんまり上手くいってなくて。視点の切り替え下手っぴです笑これからどんどん上手くなれるよう精進します。コメントまで下さりありがとうございます！ (2020年7月22日 17時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - すごく面白いですね！ 主人公の能力もカッコよくて良いなと思います。また、視点の切り替えもお上手で読みやすかったです。 (2020年7月22日 10時) (レス) id: 17df9f06ee (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 部屋狭さん» 嘘ですよー！私なんかよりも、部屋狭さんの方が絶対良いですよ！！！！でも、とても有難いお言葉です！！ありがとうございます！！そして何よりもわざわざ読んでくださり、コメントまで下さったことにもう嬉し過ぎてハーレムです笑 (2020年6月26日 18時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
部屋狭 - めっちゃ面白いです！私、設定こんな練れないんでウラヤマです… (2020年6月26日 18時) (レス) id: becd15f444 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀羅 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年5月16日 12時
