目覚めた彼女はトゲだらけ【三十三港】 ページ33
─リアンside─
ッ？！……おいおい…私あのまま意識ぶっ飛んだのか…？
再び飛び起きる私。……身体は、もうなんとも無さそうだ…。
じゃぁ、ここを出るか。
よくよく考えたら、犬神の力で、風とかも操れるわけだし。…ぅん。なんの問題もなし。
だが、もし万が一のことを考えて、私は覇気を出しながら刀を持ち、立ち上がったんだ。
ドゴ───────ンッ！
……あれ？少し覇気当てただけなのに…目の前の扉がないというのはどゆこと？？
だが、まぁいいか。
そう思い、私は外へ出た。
目の前には、青く光る海。
穏やかな潮風。
まるで、目覚めたのを、祝福するかのようにあたりは輝いていた。
まだ、少しふらつきはするが、大丈夫だろう。
そう思いながら、船の手すりを掴んだ。
ぅん。これなら行けるな。
そう思い、降りようとしたその瞬間。
誰かに思い切り、腕を掴まれた。
？「おまっ！！！お前！何やろうとしてんだよぃっっっ！」
驚き振り返れば……そこには特徴的な髪の毛を持つ男が、私の腕を掴んだ。
私は一瞬驚いたが、
リアン『助けて下さり、ありがとうございました。飛び降りて死のうなんて思ってません。ですから、その手を離してください。…出来れば俺、人を傷つけたくないので。』
と、持ち前の冷たい笑顔に低い声。
すると、相手は一瞬驚いたような顔をしたが、
？「……マルコ。俺は、この船の一番隊隊長をやってるマルコだ。……いきなり悪かったな。……だが、お前さん、女だろぃ？なぜ、俺と言う。それに……」
と言葉を続けようとした。
だから、私は本気の一パーセントを出して、思い切り、彼に覇気をぶつけた。
リアン『助けて貰ってありがたいとは思うけど、俺はこの船をさっさと降りたいんだ。……それにあんたとは戦いたくないしな。こんな覇気に負けそうになるなんて……隊長ってのは肩書きだけか？』
と、喧嘩を売ってみた。さぁ、どうする？
だが、マルコとやらは、
マ「いゃ、生憎と、そんなんで喧嘩を買おうなんざ思っちゃいねェ。……だが、その覇気は閉まってくんねェか？動けるなら、親父のとこに連れていく。来い。」
遠くでは、美人な着物を着たやつが、こちらへ手招きしている。
まぁ、助けてもらったんだ。……この船の船長に礼を言ってから去るのもいい。
そう思った私は、彼について行くことにした。
まさか、これがもうひとつの人生の起点になるとはな。
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Licht-リヒト-(プロフ) - 哀羅さん» 応援しております。文字は書いた分だけ上達しますし頑張って下さい！ (2020年8月3日 17時) (
レス) id: 882fee5827 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - Licht-リヒト-さん» オォ！！リヒトさん！！ありがとうございます！！嬉しすぎます泣泣でもこれでもあんまり上手くいってなくて。視点の切り替え下手っぴです笑これからどんどん上手くなれるよう精進します。コメントまで下さりありがとうございます！ (2020年7月22日 17時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - すごく面白いですね！ 主人公の能力もカッコよくて良いなと思います。また、視点の切り替えもお上手で読みやすかったです。 (2020年7月22日 10時) (レス) id: 17df9f06ee (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 部屋狭さん» 嘘ですよー！私なんかよりも、部屋狭さんの方が絶対良いですよ！！！！でも、とても有難いお言葉です！！ありがとうございます！！そして何よりもわざわざ読んでくださり、コメントまで下さったことにもう嬉し過ぎてハーレムです笑 (2020年6月26日 18時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
部屋狭 - めっちゃ面白いです！私、設定こんな練れないんでウラヤマです… (2020年6月26日 18時) (レス) id: becd15f444 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀羅 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年5月16日 12時
