漂流するあの子の行方は。【二十九港】 ページ29
─マルコside─
今日は、馬鹿みたいに天気がいい。
こんな時に限って……何も…起こらないといいんだがねぃ。
俺は、そんなことを思っていた。
最近は、何かとこの船の中も騒がしい。
良くも悪くも、あいつが来たからかねぃ。
リロ「おぉーーい！マルコー！すまねぇ！ちょいと匿ってくんねェか？？」
……またかよぃ？何回同じことを繰り返してるんだか。
そう思い、呆れながらも自室に匿ってやってしまう自分も、何かと甘いのかねぃ。
サ「おぉーい！どこ行きやがった？！あの、クソリロめ！」
そう叫びながら、フライパン片手に走る、頭がフランスパンなアイツは、この船の四番隊隊長サッチ。
マ「おぃ！何やってんだよい？このフランスパン！」
と、俺はいつもの如く、サッチに向かってこう言うんだ。
サ「聞いてくれよっ！マルコっ！リロの奴、またワイン盗みやがった！！！お前も長男なんだからどーにかしてくれよ！！」
と言う。
まぁ、無理だろな。こんな時に限って、アイツは逃げ足が早い。
俺ですら、手こずるくらいだ。…その頼みは聞けねぇよぃ。
マ「悪ぃな、サッチ。その頼みは聞けねェよぃ。」
と言い残し、船の甲板へと足を進めた。
すると、なんだぃ。先客か。しかも……アイツがここにいるとは、また珍しいもんだねぃ。
そこに居たのは、十六番隊隊長イゾウ。
マ「よぃ。お前さんが、ここにいるのも珍しいもんだねぃ。なんかあったのかぃ？」
と聞くと、真剣な表情をしながら、こう言った。
イ「ぁあ。マルコか。いやぁ、実はな？あの遠くの方にある黒い影、なんだろなと思ってな。様子を見ていたんだ。」
そう言いながら、イゾウは視線を海へと向ける。
俺も、イゾウと同じく視線を海へと向けた。
しばらく、目を細め集中して見ていると……
ッ？！これは…まずいねぃっ！
なんで……あれは、自分の目が確かなら…人だと思うよぃ。
気がつけば、イゾウの制止を振り切り不死鳥となって船を飛び出した。
イ「……珍しいもんだ。あの長男様が自分から行くとは。…面白そうな予感がするぜ。」
そう言う彼の言葉は、風と共に流された。
俺は、その付近まで来たんだが……気のせい……？！
まずいっ！沈みかけてる……！
急いで俺は不死鳥の足で、その何かを掴み空へと引き上げた。
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Licht-リヒト-(プロフ) - 哀羅さん» 応援しております。文字は書いた分だけ上達しますし頑張って下さい！ (2020年8月3日 17時) (
レス) id: 882fee5827 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - Licht-リヒト-さん» オォ！！リヒトさん！！ありがとうございます！！嬉しすぎます泣泣でもこれでもあんまり上手くいってなくて。視点の切り替え下手っぴです笑これからどんどん上手くなれるよう精進します。コメントまで下さりありがとうございます！ (2020年7月22日 17時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - すごく面白いですね！ 主人公の能力もカッコよくて良いなと思います。また、視点の切り替えもお上手で読みやすかったです。 (2020年7月22日 10時) (レス) id: 17df9f06ee (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 部屋狭さん» 嘘ですよー！私なんかよりも、部屋狭さんの方が絶対良いですよ！！！！でも、とても有難いお言葉です！！ありがとうございます！！そして何よりもわざわざ読んでくださり、コメントまで下さったことにもう嬉し過ぎてハーレムです笑 (2020年6月26日 18時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
部屋狭 - めっちゃ面白いです！私、設定こんな練れないんでウラヤマです… (2020年6月26日 18時) (レス) id: becd15f444 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀羅 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年5月16日 12時
