初めての宴と男たち 2 【四十三港】 ページ43
─イゾウside─
あまり乗り気じゃなかった、リアンとは裏腹に、俺は柄にもなく緊張していた。
女に着物を着せる日が来るとは、夢にも思ってなかった。
周りは、どうやら俺は女に対して免疫があるように見えるらしいが、正直なところ、全くと言っていいほど、無い。
俺は、そんな緊張を抱えつつ、リアンに次々と着せていった。
─着替え後─
おいおい……こりゃまた随分と綺麗に化けたもんだ……。
あまりの綺麗さに……いや、そんな理由はいらないな。
─ただ、惚れたんだ。……リアンに─
その時の俺の気持ちがわかるか？男が、これを見て理性を押えろなんて無理な話だ。
そして、彼女にあの言葉を伝えたんだ。お嬢、お前を攫いたくなるってな。
少しふらつく彼女に、俺は自然と手を差し伸べた。
恐らく、手をさしのべられることなんてなかったのか？彼女は震えていた。
そして、俺たちは、互いに軽く手を握り、甲板へと歩き始めた。
─リアンside─
少しふらつきつつも、イゾウの支えがあり何とか甲板までやって来た。
前を見れば、隊長たちや、クルーたちが皆揃って顔を赤くし、中には、倒れてしまう者まで出た。
そんなに変だったかな？！？
私の頭は、理解出来ず混乱した。
すると、その様子を見ていたエドワードが、
白「グラララララララッ！こりゃァまた随分な別嬪に化けたなァっ！安心しろぉ！似合ってる！」
と言ってくれた。
褒められると、なんだか、自分の気持ちが急上昇した気がした。
そのあとは、飲めや食えやのどんちゃん騒ぎ。
終わりの方になれば、ほとんどの者たちが、寝転がっていた。
私は、程よく酒を飲み、食べるの繰り返しだったから、そこまで酔っていなかった。
─少し離れて、月見酒、やりますか。嬉しいことに、日本酒があるし。
と考え、甲板から少し離れた所へ酒を持ちながら行き、月を見て酔いしれようとした。
まぁ、そういう所は先客がいるもので。
その先客とは、マルコだった。
リアン『あら、こんな所で一人で飲んでるの？』
と、からかい半分で聞いてみた。
すると、
マ「ぁあ。中々お前さんが、あそこから抜けないんでねぃ。ここで一人待ってたんだよぃ。……二人で月見酒でもしねェかぃ？」
と返してきた。
……なるほど。あんた、それ地味に誘ってるよね？
まぁいいんだけど。
リアン『いいわよ。…それにしても今宵は月が綺麗ね。』
素直に出た言葉を聞き、マルコはこう言った。
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Licht-リヒト-(プロフ) - 哀羅さん» 応援しております。文字は書いた分だけ上達しますし頑張って下さい！ (2020年8月3日 17時) (
レス) id: 882fee5827 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - Licht-リヒト-さん» オォ！！リヒトさん！！ありがとうございます！！嬉しすぎます泣泣でもこれでもあんまり上手くいってなくて。視点の切り替え下手っぴです笑これからどんどん上手くなれるよう精進します。コメントまで下さりありがとうございます！ (2020年7月22日 17時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - すごく面白いですね！ 主人公の能力もカッコよくて良いなと思います。また、視点の切り替えもお上手で読みやすかったです。 (2020年7月22日 10時) (レス) id: 17df9f06ee (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 部屋狭さん» 嘘ですよー！私なんかよりも、部屋狭さんの方が絶対良いですよ！！！！でも、とても有難いお言葉です！！ありがとうございます！！そして何よりもわざわざ読んでくださり、コメントまで下さったことにもう嬉し過ぎてハーレムです笑 (2020年6月26日 18時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
部屋狭 - めっちゃ面白いです！私、設定こんな練れないんでウラヤマです… (2020年6月26日 18時) (レス) id: becd15f444 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀羅 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年5月16日 12時
