【うらたぬき】推しに恋する予定なんてなかったんです【あほの坂田。】

Cafe17 ページ17

-うらたぬき-

「あ、ちょうらさん？！」


人の目も気にせずに通路を走り抜ける

声が聞こえたのはこっち側、多分トイレの方だ


「あんたと一緒にいたのってうらたさんと坂田さんよね？！なんで一緒にいるわけ？！」

「どーせ見かけて媚び売って無理やり一緒にいるんでしょ？！汚らしい あの二人に近づかないでくれる？！」


聞こえてくる声がどんどん大きくなる

Aを連れていったのはきっとcrewの人で、Aが俺と坂田といる所を見たんだろうな

媚なんて売られてない 無理矢理なんかじゃない

むしろこっちが無理矢理連れてきたようなもんだから

汚らわしいわけが無い Aは俺の、俺の＿＿


『は、はぁ？！何いってんのよ！あれは私の同級生でうらさかじゃないわよ！』

「あんなそっくりさんがいたら困るわよ！とぼけないで！」

『違うって！雰囲気さんやってる友達なの！』

「声までそっくりな雰囲気なんていないわよ！」


バッと振り上げられている手 赤くなっているAの頬

考えていることすらも全部忘れてしまうくらい、腹が立つ


「おまえら、なにやってんの？」


思ってたとおり相手はcrewで、しかもこたぬきと坂田家

結構最悪なんだけど


『う…わ、わっくん？！』


う、で止まってわっくんに変えたのは、相手がcrewだからなのかな

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