探偵が9人 ページ10
「ただいまー国木田くん。さっさと虎のこと話してよ。」
「ゆると太宰か。あぁ、この資料に目を通しておいてくれ。太宰もだぞ！」
ハイハイ。と気の緩んだ返事をして、軽く目を通す。
思ったより情報が少ない。こりゃ情報収集大変だわ。
取り敢えず太宰さんを国木田くんに任せて私は学校に専念しようかなぁ。
「ゆる、言っておくがお前の考えている事はすぐに分かるからな。サボるんじゃないぞ？」
国木田くんに指摘される。え？何あの人心読めんの？エスパーかよ！？
「お前が分かりやすいだけだ。頼むから唐変木のようにはなるなよ。」
「え、太宰さんと私を一緒にしないでよ。ちゃんと仕事してんだから！」
「これからもそれを続けてくれという話だ。」
ハイハイ。と返事をして、明日も学校だからと寮に帰る。
ちなみに私は太宰さんと同じ部屋だ、くそったれ。あと一部屋あるのに使っちゃいけないなんて。
「太宰さん。次の土日虎の調査だから、サボらないでよ？」
「まさか。私が1度でもサボったことがあったかい？ただ入水しに行っただけじゃないか。」
「それを人はサボるって言うの！全く、私より歳上なんだからしっかりしてよね。」
晩御飯を用意し、机に並べる。太宰さんを呼ぼうとすると、既に近くに来ていた。
「あぁ、やっぱり君の料理は美味しそうだ。私はとても好きだよ。」
「そ？それは嬉しいな。じゃあ冷めないうちに食べよ。」
基本的に食事中は会話はないから、すごく静か。
食べ終わればお互い布団に入って寝るだけだからその後も特に話はしない。
「そういえばゆるちゃん。赤髪の子と随分仲良さげに話していたじゃないか。」
「んぇ、何？席が隣なだけでしょー。」
「...別に私には関係ないのだけど、ただの任務なのだからね。深く関わらない方が良いんじゃない。」
急に口を開いたと思えば業の話だった。なんだなんだ、急にどうしたんだ太宰さん。
その言葉にどんな意味を込めてるのかは知らないが、取り敢えず返事しとこ。
「ハイハイ、気を付けますよー。早く寝よ、眠い。」
「うん。おやすみ、ゆるちゃん。」
太宰さんの落ち着いた声を聞いたのを最後に意識は遠のいて行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆるチョコ(プロフ) - 削除したら作品消えずに編集だけ出来なくなったのでやり方わかる人は教えて下さい！それまでは放置になります！ (2020年1月8日 0時) (
レス) id: b6298623d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるチョコ(プロフ) - 柚子@コンパスさん すみません、ありがとうございます！ (2019年11月18日 22時) (レス) id: b6298623d3 (このIDを非表示/違反報告)
柚子@コンパス(プロフ) - 主人公の名前の変更機能を使うのならちゃんと使ってください。ゆるのままになってます。 (2019年11月18日 21時) (レス) id: 10ee3564e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆるチョコ | 作成日時：2019年11月8日 22時
