マイベストフレンド【青】 (ページ4)

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You side

夏、つまようじ、じんぞう、うどん、あ、んがついちゃった。

あぁ、憂鬱。憂鬱の極みだ。

夏、それは一部の人間が騒ぎ遊び満喫する季節。

紫「てなわけで、Aちゃんに来て欲しくて！どうかな？」

桃「無理やりでごめんなんだけど人数足りなくてさ〜」

人数が足りないならこの前のダル重女さんを誘えばいいのでは…と本日7回目の思考をしたところで、私の脳は考えるのをやめてOKの返事をした。

もうすぐ夏休みにさしかかろうとしていた7月下旬のことだった。

やけに話しかけてくる深澤くんと世界にアニメを広げよう大会の主催者佐久間くんが私に衝撃の一言を発した。

紫「夏休み予定ある？」

桃「もし暇ならさ、ちょっとした旅行行こうと思ってるんだけど一緒にどうー？」

…はぁ〜〜？と脳内で叫んだ。驚きすぎて脳内声帯がはち切れるところだった。

2人の圧に勝てる訳もなく、私は降参の代わりに勿論！とやけに元気のいい返事をした。

メンバーも意味がわからなくて大混乱している。クラスのイケメン3人に加えて新たに3人イケメンが増えるらしい。参加予定の女の子が私にそうそっと教えてくれた。優しい。

女の子も私の他に5人いるらしく、なんだそれ合コンか、合コンなのか？と脳内絶賛混乱中である。

でも選ばれし5人なのだろう、グルチャに参加したらみんな歓迎メールを送ってくれた。こういう些細なの嬉しい、ニヤけた。

あぁ夏休みよ、来るな。

こんな気持ちになるのは、学生人生初のことである。