ー第3話ー ページ4
…よし、決めた！
「まふまふ、です。」
「まふまふ…？」
「はい。」
そらるさんは「ふーん」と少し考えてから柔らかく笑って言った。
「うん気に入った。よろしくな。まふまふ」
「はい、そらるさん。」
僕はそらるさんの手を握った。
そうして、僕はそらるさんからこの世界のことをたくさん聞いた。
「この世界は〈朝〉っていうのがないんだ。だから夜が明けることはない。」
2人並んで橋を渡しながらそらるさんが話す。
「ずっと夜なんですか？」
「うん。まふまふは夜嫌い？」
僕は思い切り首を横に振った。
「いいえ！そらるさんは夜好きなんですね。」
そらるさんは「そうだね…」と言って空を見上げた。
空の星がそらるさんの瞳に映ってきらきらひかる。
「そういえばここ、僕とそらるさん以外人いませんよね？」
もう一度周りを見渡してみたけどやっぱり人っ子一人見当たらない。
「それは、多分ここが俺とまふまふの夢だからだな。」
「え？これ僕の夢なんじゃないですか？」
なんかこんがらがって来たぞ！？
「お前の夢でもあるし、俺の夢でもある。複雑なんだよ。」
橋を渡り終わるとそこには海が広がっていた。
誰かの涙のようなその海は、僕の心を写しているような気がした。
「そらるさんは、ずっと前からここにいるんですか？」
そう言うとそらるさんはこちらに背を向けて言った。
「なんでそう思ったの？」
「なんか詳しかったので長い間ここにいるのかなって。間違ってたらごめんなさい。」
「いや、間違ってないよ。いつからか忘れたけど俺も結構な間ここにいる。」
え、それって。
僕も出られないんじゃあないのかな。
「大丈夫。まふまふは俺がちゃんと目覚めさせるから。」
その時、急激な睡魔が襲ってくる。
僕は眠気に勝てず瞼を閉じた。
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瑞飴(プロフ) - 蒼空さん» ありがとうございます！！！出会った後ですか……。気が向いたら書いてみますね！！！ (2018年6月23日 19時) (
レス) id: 621dce32e3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 感動しました…是非最後出会った時を見たかった…これからも頑張ってください (2018年6月23日 17時) (レス) id: 7afeae3c45 (このIDを非表示/違反報告)
瑞飴(プロフ) - 殿厨。さん» コメント！ありがとうございますっ！！そうなんですか！！泣いて、って泣いて！？え！？大丈夫ですか？！ (2017年9月18日 22時) (レス) id: 621dce32e3 (このIDを非表示/違反報告)
殿厨。 - え、、、泣いちゃったよ、、、感動作だよ、、、 (2017年9月17日 19時) (レス) id: 3323326224 (このIDを非表示/違反報告)
瑞飴(プロフ) - えりさん» うわぁぁぁぁああああ！！ほんとですか！？嬉しいです！！ありがとうございますっ！！そうなんですか！！私も好きですw面白いと言って頂けて嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年9月9日 19時) (レス) id: 621dce32e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞飴 x他1人 | 作成日時：2017年8月27日 23時
