【歌い手】だから、ボクにもちゃんとついてますって！！【男主】

２１話　見たことある ページ24

なんだかんだあり、少し歩いて裏路地っぽいところへ。

お姉ちゃんは離れて尾行してます。

「あのさ、この服に着替えてほしいんだけど」

そう言って渡されたのは、見たことのあるチャイナ服だった。

……お姉ちゃんにこれ着させられたことあるなぁ。

うーん、なんだろう。

お姉ちゃんも不審者だったりするのかな。

まあいいや。

『わ、わかりました』

するするっと服を脱ごうとすると、突然止められた。

「え、抵抗なしで着替えるの！？」

「しかもここで？恥じらうことなく？？」

「最近の女の子ってすごいんだなぁ…」

『えっと、その、僕男の子です』

「「「えっ！？」」」

わぁ、想像以上の反応。

「いやいやいや、いくらなんでもこんなにかわいい男の子とかいるのか…？」

「けど嘘ついてるようには見えねえし…」

「衝撃なんだけど…信じられねえ」

『あ、あのー…証拠見せましょうか、？』

「「「証拠！？」」」

ここからは心理戦で時間稼ぎ！！

警察が来るまでのんびりしよう。

『上か下、どっちかですけど』

「………」

あれ、開いた口が塞がってないw

そんなにビックリするかなぁ？

まあ本当は見せないし、見られそうになったらお姉ちゃんが飛んでくるだろうし。

うーん、ちょっと反応見るの楽しいなぁ。

「え、上と下って……」

「ほんとに見たら犯罪になるんじゃ、」

「いやいや、女の子…え、男の子…？」

混乱してるなぁww

あ、なんだか遠くからサイレンが聞こえるような……

昊「奏！こっちおいで！！」

『うん！！』

良かった、間に合った！

え、不審者？

まだ三人で話し合っててサイレンに気づいてないよ。

これで一見落着だぁ〜！

「どっちだ、どっちがいいんだ！？」

「ダメージ最小限で、どちらにせよセーフな方……」

「ダメだ、どっちも危ねえ！」

「うわぁどうすんだよ！？」

警察「君たちー」

「どっちにする！？」

「さすがに捕まりたくねえよ！」

「鑑賞だけで十分だしな！」

警察「お、おーい」

「すれすれなのも危ない！」

「夢を壊されたくないけど。でも…！」

警察「あ、お二人ちょっと署までご同行願えますか？事情聴取の方をさせていただきたくて」

昊「わかりました」

『あ、はい！』

あれ？

今一瞬、警察の人の後ろに人がいた気が…

白と赤が見えたような？

気のせいかな。

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お待たせして申し訳ありません…
学校が始まり中々更新ができない状況です。
出来る限り更新しますので！

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