45話 ページ12
ｺﾝｺﾝ__
ドアを叩いてみたけど､なにも返ってこない…
もしかしたら､風邪をひいて寝込んでいるのかも。
返事は返ってこないけど､無理やり開けることにした。
『イライ､大丈夫？』
部屋に入るとイライは机に突っ伏していた。
ぽっぽちゃんがこちらを見ている…
ずっとこの調子で心配していたのかも。
夕飯を机の上に置いて､ぽっぽちゃんを撫でる。
声をかけても寝息をたてているだけだ。
肩を揺さぶる
「…あれ､A？」
やっと起きたみたいだ。
『イライ大丈夫？体調悪いの？』
「ちょっと風邪を引いたみたいで…」
『疲れが溜まってるのもあるだろうし､ゆっくり休んで。
これ､夕飯ね。エミリーがお粥作ってくれたから。』
「ありがとう…」
会話は出来ているけど､やっぱりキツそうだ。
あ…薬持ってくるの忘れた…。
『ごめん､薬持ってくるの忘れた。取ってくるね』
そう言い､立とうとしたとき､手を掴まれた。
「ごめん…しばらく傍にいてくれない…かな」
弱々しくはかれた言葉。
風邪特有の寂しさだろう…。
『分かった､イライが寝るまで横にいる
ぽっぽちゃんにご飯も食べさせておくから…安心して休んで』
「…ありがとう」
イライが微笑む。
風邪の時はいつもの数十倍人肌恋しくなるのは私にも分かる。
誰かに近くにいてもらうだけで楽になる。
_____
イライが寝たのを確認して
"いつも近くにいてくれてありがとう"と呟いた
イライといるといつも安心出来る。
声を聞くと落ち着ける。
…もしかしたら私は彼が好きなのかもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - とても面白かったです( ≧∀≦)ノ神作来たーー！！ (2020年6月10日 16時) (
レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
ノアールだよ(プロフ) - 面白い...解説ありがたいです...頭がお花畑なので...更新頑張ってください！ (2020年5月7日 14時) (レス) id: 6ae5913cf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飴 | 作成日時：2020年5月6日 2時
