あの子がキャラ作ってた件について#3 (ページ18)

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あの時のページ18

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「まだ……ですかね」

〈……〉

数分歩いてる気がするけどそんなに時間かかるのかな？

少し怖くなって声をかけたら

スタッフの人は無言になって足を止めた。

そして急に抱きつかれる。

昔のトラウマがフラッシュバックする。

『Aちゃん……ふふ、柔らかい』

『やめてっ!!嫌だぁぁ!!!触らないで!!』

昔、悪質なファンに抱きしめられて襲われそうになったことがあって、

それがトラウマで男の人が怖くなってしまった

セクハラカメラマンの時も動けなくなったのは

このトラウマが原因なんだよね。

「ちょ！やめてっください……!!!!!!」

〈無理だよ…忘れちゃったの？俺の事〉

ドクンと心臓が鳴る。

この声はこの声は、あの時の男と一緒だ。

私を襲おうとして警察に捕まったあいつだ……！

一気に怖気ずいて足に力が入らなくなった。

どうして？最初話した時は気づかなかった。

「や、やめて！離れて！っ触らないで!!!!!!」

〈釈放された後も俺頑張ったんだよ？太ってた体も頑張って痩せたしさぁ？声を作って喋りかけて気づかない君も君だよ。それに今の俺なら君と繋がれる気がするんだよ？〉

「ひっ…！た、たすけて……！うぅ……ｸﾞｽｯ」

〈泣いてる顔もやっぱり可愛いからそそるね〉

コイツのせいで社長と相談してキャラを作った

キャラを作ってれば距離だって保てるし色々と安全だった。

なのにまたあの時の男に会うなんて……

とうとう床に崩れ落ちて男に押し倒される

「さわら……ないで!!!!!!ふざけないでっ」

〈無理だよここは離れてるんだよ誰も来ない〉

あの時ソクミナに着いてきてもらえばよかった

油断してたからこんな事になったんだ。

もう、私、ダメかも。

そう思った時だった。

JH「Aっ！」