嫌われ者を演じるのに疲れた監督生【ツイステ】

努力 ページ9

Aside

やあやあ、久しぶりのAsideだよ〜。オクタヴィネルには、バレると思ってたけど、こうもいっぺんにバレるとは。はぁ。
しかも、ジェイド先輩は、さっきから嫌そうな目してるし。フロイド先輩は、離してくれないし。アズール先輩は、今までの演技を褒めてくれるし。
いろいろとカオスなんだが？
えっ？グリムはどうしたかって？フロイド先輩とアズール先輩とジェイド先輩が3人いっぺんに来たのをビビって逃げた。先輩方に失礼でしょ。


フロイド先輩がやっと離してくれたと思ったら、アズール先輩に連れて行かれたし。


『先輩？』


こんな人気のない場所に来てどうしたんだろ？やっぱ、ヤバい話か？


アズール「あの…あの言葉って本心なんですか？」

『…？あの言葉…？』

アズール「あなた言ってくれたでしょう？
『あなたはもう、他人から能力を奪わなくても充分すごいです。
努力は、魔法より習得が難しい。あなたは、学園長を困らせた、稀代の努力家でしょう？
でも、サボることも時には必要ですけどね。無茶はしちゃダメです。』って。
それは本心ですか？」

『言いましたね。そんなこと。アズール先輩は、もう忘れてるかと。』

アズール「あなたは知らないでしょうけどね。僕はその言葉に救われたんですよ。」

『救われた…？本当ですか？』

アズール「本当です。」

『…良かったです。そして、質問に答えていなかったですね。あれは本心です。心からの言葉です。
努力してる人を賞賛するのは当たり前です。』

アズール「…！！あなたは本当にお人好しですね。でも、本当にありがとうございます。
努力した僕を褒める言葉と、呪縛にならないようにしてくれた言葉なんでしょう？」

『そこまで、気づいていたんですね。呪縛から解放したのに、次の呪縛に縛られてしまったら意味がないでしょう？だからです。』

アズール「あなた、本当にその笑顔をしてればいいのに。」

『何か言いましたか？ごめんなさい。聞き取れなくて。』

アズール「いえ。なんでも。それでは2人のところに戻りましょうか。」

『はい。』

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