自由を夢見る不老不死 (ページ5)

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家出した朝(ゲゲ郎side) ページ5

ゲゲ郎「Aがおらん！！！！」

珍しくワシは、早起きをしたので、いつも早く起きるAに、“ワシだってやれば早起きぐらいできるんじゃぞ！”と自慢しにいこうとしたら、Aはいなかった。

水木「おい！Aがいねぇってどういうことだよ！？」

岩子「いないってどこに行ったの！？」

ゲゲ郎「知らん！！ワシが知りたいくらいじゃ！！」

焦り、恐怖、不安なんかの負の感情が溢れる。妻である岩子がいなくなった時と同じ感覚がした。

鬼太郎「Aがいなくなったとは、どういうことですか？父さん。」

ゲゲ郎「そのままの意味じゃ！！」

鬼太郎にそう聞かれ、つい、強く答えてしまう。
そんなふうに焦っていると、水木が

水木「おい！Aからの手紙があるぞ！」

と、叫んだ。

その手紙には、

“今までありがとうございました。
探さないでください。”

一同「「「「…………これだけ？」」」」

みんなで同じことを言った後、岩子がこう言った。

岩子「絶対見つけるわよぉぉ！！！！」

それを聞いたワシらは賛同し始める。

水木「そうですね！！岩子さん！！」

ゲゲ郎「お主らの言う通りじゃ！！」

鬼太郎「Aは、もう家族だし、絶対に見つけましょう。」

鬼太郎がそう言った後、行動を開始。鴉や知り合いの妖怪に捜索を頼み、ワシら自身でも探し回った。

ゲゲ郎「“探さないでください”か。そりゃあ、無理な相談じゃな。」

幽霊族の執着は強いんじゃから。