自由を夢見る不老不死 (ページ4)

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家出ページ4

率直に言おう。私は、家出をする。なぜ、家出をしたのか、だって？その理由は簡単。悪夢を見たからだ。

──────────夢の中で、目を覚ますと、いつも目の前には沙代がいる。

沙代「なんで一緒に東京に行ってくれなかったの？なんで私のことを救ってくれなかったの？」

時弥「僕、ずっと苦しかったんだよ。なんで、美弥ねぇは、1人でそんなに笑ってるの？」

沙代「私達、龍賀の一族も、幽霊族の生き残りであるあの人たちも貴方のことを恨んでいるわ。」

分かっている。沙代と時弥がこんなことを言わないことも、幽霊族の生き残りであるあの人たちが私のことを恨んでいないことも。
でも、そうなんじゃないかと思ってしまう。

だから、私は家から出ていった。
“水木さんから離れても平気かな”という不安は一気になくなり、“これからどうしよっかなぁ”ということを考えた。

『まず、銀座のパーラーに行って、クリームソーダを喫したいなぁ。』

私は、そんなことを言いながら水木家を後にした。