自由を夢見る不老不死 (ページ2)

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はじまりページ2

『私もここまでかー！』

満面の笑みを浮かべ、手榴弾を起動させ、原型の残らないほど近く、投げつける。
そうすると、私を追ってきた奴らはすぐに後退りし、手榴弾が爆発する。
私の肉体やら血やらがそこら辺に飛び散り、悲惨な状況になってるんだろうなぁ。

そのまま、幽霊？になって、沙代と時弥に取り憑いたのだが、3年後、沙代と時弥は両方とも死んでしまった。それでも、成仏できなかった。そのまま、私は、沙代の未練である水木に取り憑いた。そして、そのやるせない気持ちからか、私は、幽霊族で生き残った2人の夫婦の体を元通りにした。

──────────ある村で起きたそんな悪夢のような出来事から3年後が経った。鬼太郎と呼ばれる子供がちゃんと産まれてから2年が経ったある日。

ゲゲ郎「お前は誰じゃ？」

ついに、水木さんに取り憑いているのが、バレました……。
事情を説明したら、理解して貰えるような雰囲気はしない。しないが、このまま説明もせずに死にたくない。いや、もう死んでる。でも、諦めきれない。
私は、事情を説明することにした。

『私は、龍賀A。最高に可愛い沙代の双子の姉だ。』

そう言った瞬間、私の胸倉を掴む。身長差のせいで、私の足は、床につかなくなってしまった。
くそっ、なんで幽霊に足があるんだよ。

ゲゲ郎「そうか。つまり、水木を呪いに来たな？」

なぜそうなった。
私の表情筋はもう諦め状態なのか、ずっと口角を上にあげたままだ。

ゲゲ郎「確かに、水木はお主の大切な妹を助けてあげられなかった。それはワシもじゃ。しかし、呪いに来るとはのぉ。」

『違う。誤解だよ。あのとりあえず、離して。』

離してくれねぇ。誰か助けてくれぇ。

岩子「……騒がしいと思ったら、何しているの？」

『岩子さん助けて！！』

岩子「まぁ！Aちゃん！？」

ゲゲ郎「なんじゃ？知り合いだったのか？」

岩子さんが取り合ってくれて、なんとか解放された。
実は私は、岩子さんと面識があるのだ。幸三っちと一緒に幽霊族を助けようと画策していたからだ。そのことをゲゲ郎さんに説明してくれたのだろう。先程までの圧や殺気が収まっている。

水木「何かあったのか！？」

今度は、鬼太郎を抱えた水木さんまで来た。
騒がしくて、楽しそうな家ね。