【プロセカ】少しだけわたしに時間をください【宵崎奏】 (ページ12)

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誘いページ12

私は、穂波さんに今までの出来事を全て話した。
辛かったこと、苦しかったこと。とにかく全部。

穂波「辛いし、苦しかったですよね…。ごめんなさい、話を聞くことしかできなくて。」

『いえ、こんなふうに聞いてくれる人…あまりいなかったのですごく嬉しいです。』

私の出来事をどんな話でもちゃんと聞いてくれる穂波さん。

少し考えたような動きをした後、穂波さんがこう提案した。

穂波「…あ、あの！もし…よかったらなんですけど…わたし、楽しい思い出をAさんに作って欲しいんです…！だから、その…今度どこかへ行きませんか？」

『どこかへ…？ありがとうございます、でも迷惑じゃ…。』

穂波「全然迷惑じゃないです。いくなら宵崎さんにも許可を取らないといけないんだけれど…。どうでしょうか？」

誰かと遊びに行く。
私が今まで一度もできなかったこと。
憧れていたことでもある。

『迷惑じゃないなら…行きたいです…！』

穂波「本当？ありがとう、Aさん。…さっそく宵崎さんにも話してくるね。でも、作業してるみたいだし話しても大丈夫かな…？」

そう言って穂波さんは、少しの間部屋を出て行った。