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＿3＿ ページ5
「……嫌だ…もう……嫌…嫌なの……」
暗い部屋の隅で踞り、泣きながらそう繰り返す人間の少女。
「……私…？」
アレンは、踞る少女の前に立っていた。
アレンは少女を見つめ、無意識に自分の記憶を辿っていた。
そして、今、目の前にいる自分のその後の事を思い出した。
…そうだ…私はあの時……。
アレンは自分の服の裾をぎゅっと握り締めた。
と同時に、少女はふらつきながら立ち上がり、ぶつぶつと呟きながら部屋を出た。
アレンもその後を追った。
〜〜〜〜〜〜〜
少女は台所に居た。
右手には包丁。
「……私なんて……私なんて……」
そう呟きながら、ゆっくりと包丁の切っ先を自分の胸に向ける少女。
アレンは目を瞑った。
＿そうだ、自分は…Aは、此処で＿
アレンは目を瞑ったまま、意識を失った。
＊
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