【弱虫ペダル】答えは…？ (ページ24)

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21話ページ24

なんとか悠人君の所へ来れたのは良いものの、周りの人達でジャンプしながらではないと見えない状況になっていた。

「新開くーん！新開くん！」

跳ねながら名前を呼んでみるもその声が届いているのかどうかは微妙だ。

というか、これ凄く迷惑になっているのでは…どうしよう。

でも、好きな人なら悠人君じゃないと嫌だし。

「悠人君!!」

周りの人達が苗字で呼んでいるというのもあって名前で呼んでみた。

…普段は(心の中では)悠人君って呼んでるし。

その声に気付いたっぽく悠人君はこっちを向いた。

あ、目が合った。

「天宮さん?!」

「悠人君！一緒に来てくれない？」

ダメ元で頼んでみる。周りにこんだけ人おるのにまだ行ってないってことは借りられない主義がもしれんし。

周りの人達の目が痛い…

「ちょっと待ってください！今行きます！」

そうだよね。やっぱり無理だ…え？行きますって？

悠人君は人混みを掻き分けて、私の元まで来た。

「Aさん、行きましょう。」

そして、何時もの笑みでこちらを見てから私の手を引いた。

「お題何だったんですか？」

手を引っ張られながら聞かれる。きっ、緊張する…

「え、それは…えーと。」

絶対に言えない。好きな人だなんて。

「内緒かな…？」

「そうですか。気が向いたら教えてくださいね。」

悠人君はあまり深追いせずに話は途絶えてしまった。

…というか悠人君って名前で呼んだこと気にしてたりするかな。