10話 ページ12
私はその傘の中に入ったは良いが、
全くもって話が無い。
ここは、一応先輩としてなんか話した方がいいんか。
でも、何を話せば?
やっぱり自転車競技部なんやし自転車の話?
そうやん!自転車の話すればいいんやん!
『えーっと新開くんの自転車ってcerveloだったよね。カッコイイよね。』
やばい、私初めてまともに喋れたんちゃう?
「あぁ、ありがとうございます。」
でも、どうしよ。続かない。
続ける為の会話術的な本読んどけば良かった。
「天宮さんは自転車乗るんですか?」
え、やばい悠人くんから質問された。嬉しすぎる。
『うん!私はねMERIDAだよ。因みに名前はメリーちゃんで。凄い気に入ってて特に……ってこんな話聞いてもおもんないよね』
あぁ張り切ってベラベラ喋りそうになった。
これで嫌われたら嫌やしな。
「いえ、天宮さんが自転車の事好きって分かって好きですよ。」
好きッ?!あぁ落ち着け自分
私の話が好きってことやんね。
いや、でもなんでも好きって言ってもらうだけで嬉しい。
やばいニヤけそう。
ちょっと我慢我慢。
ニヤけて気持ち悪いとか言われんように。
そんな、話をしていたら意外と早く部室に着いた。
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ゆあ - これからも頑張ってください。とても面白くて、更新楽しみにしています。 (2020年9月27日 11時) (レス) id: d089e3229f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2020年3月19日 13時