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ページ14

半天狗side

私自身、こんなに弱いのに上弦の鬼で良いのだろうか…いつもそう思っていた。だが、あの人が私たちの元にやってきてから考え方が変わったような気がする。

半「ど、どうぞ名前様。あなた様には小さな家かもしれませんが…おくつろぎ下さぃ…。」

貴「ありがとう。そうだ、あなたは感情ごとに体を分離することが出来るのよね?」

半「はい、他の上弦の鬼達よりは劣ると思いますが…。」

貴「そんなことないわ、どんな形であっても分離することができるのは凄いことよ。もっと自分に自信を持ちなさい。」

半「…名前様。失礼を承知で1つ質問してもよろしいでしょうか…。」

貴「どうぞ。」

半「私は上弦の鬼としての資格があると思われますか?私がずっと疑問に思ってきたことなのです…。」

貴「そんな事で悩んでいたのね。では、上弦の肆があなたでなければ誰が代わりをするというのです?」

半「でも…私以外に良い人材がいるのではないでしょうか…。」

貴「そんなにネガティブに考えてはダメよ。いい?あなたは無惨様に認められて上弦の肆として活躍しているではないの。」

半「私が上弦の鬼でも良いのですか…?」

貴「当たり前でしょう。半天狗、この世界の生き物には誰にでも向き不向きがあるけれど、私はあなたが上弦の鬼に向いていないなどと思ったことはありませんよ。もっと前向きに生きなさい。」

半「…承知しました。」

貴「また不安になるようなことがあれば、いつでも私のところに来なさい。あなたを励ましてあげますよ。」

半「ですが、あのお方が許されないのでは…?」

貴「無惨様のことは気にしなくて良いわ。私が何とかするから。」

半「どうして私のためにそこまでしてくださるのですか…。」

貴「私の家族だもの。あなたは私の子供の様な者なの。」

半「私が、ですか…?」

貴「そうよ。それはいつまでも変わらないわ。だからね、あなたがいつか自分を認めて生きられるように支えるのよ、母として。」

半「勿体ないお言葉です…。本当に名前様の元へお伺いしても迷惑ではないのですか?」

貴「ええ。いつでも待っているわ。」

半「ありがとうございます…泣」

あんなにお優しい方はこの世のどこを探しても見つからないだろう。こんな私を自分の子供だと言ってくれるのは。
この方の期待に応えなくてはいけないと初めて思った…。

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Rin♪(プロフ) - 嬉しいです!ご期待に添えるように頑張ります! (2021年10月2日 14時) (レス) id: a9945681d4 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - こんにちは!無惨様の愛され系がなかなか無くて見た瞬間キターっ!てなりました!どんどん甘々キュンキュンでお願いします!楽しみにしています✨ (2021年10月2日 12時) (レス) @page2 id: dcd3ffce5a (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - こんにちは!無惨様の愛され系がなかなか無くて見た瞬間キターっ!てなりました!どんどん甘々キュンキュンでお願いします!楽しみにしてます! (2021年10月2日 12時) (レス) @page2 id: dcd3ffce5a (このIDを非表示/違反報告)
Rin♪(プロフ) - こんなに喜んでいただけるのなら、もっと早く書いていればよかったです笑 (2021年10月1日 21時) (レス) id: a9945681d4 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年10月1日 21時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rin♪ | 作成日時:2021年9月28日 22時

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