【降谷零】アイツ (ページ11)

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「ふるやあ～、飲んでるぅ？」

「おい、飲み過ぎだ」

「もう一本持ってこぉい！」

「水持ってくるから待ってろ」

「ビールもね～！」

「はぁ」

普通男の家にひょこひょこ着いてきてでここまで飲む奴はいるのだろうか

まあ俺が誘ったのだが

彼女は変わってしまった

昔はよく話したし、よく笑ったし、仲間を信頼し、助け合ってきた

でも今では笑顔は消え、俺たちと距離を置き、自分で抱え込むようになった

殉職していった同期達のようにはなって欲しくない

護りたい

絶対に失いたくない

これからも側にいたい

Aという愛する女を

「ねえふるや」

「どうした？」

「寂しいよ、怖いよ、どこにも行かないで……」

「俺はどこにも行かない、ずっとお前の側にいるよ」

優しく包み込むように割れ物を扱うようにそっとAを抱きしめる

「嘘、みんな居なくなっていった」

「俺は死なない、絶対に。愛する者を置いては行かない」

「じゃあさ証拠見せてよ、私を愛してるんでしょ」

「いいのか？」

「いいよ、ふるやなら……愛してる」

「忘れるなよ、その言葉」

「……んぅ、ふっ」

_____俺たちは夜のベッドに沈んでいった

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ワンナイトカーニバル