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「お待たせしました、ホットコーヒーです」


「……どうも」


忘れていた


コナンくんがトイレに立った今、この空間には私と降谷の二人きり


最悪だ


「僕刑事さんに何かしました?」


「え」


「なんか避けられているような気がするので」


「避けてなんかいませんって」


どうやら二人きりになってもこの嘘くさい安室という男で通すようだ


刑事の私が一応一般人の探偵に冷たい態度を取らないのを知っていてこんな茶番をしているのか


はたまた誰かに盗聴、もしくは盗撮でもされているのか


どちらにせよ彼に合わせるしかないようだ


なるべく会話は避けたいけど……


「そういえばお名前伺ってませんでしたね」


「そうでしたね……私は最近刑事課に配属された内山Aです、よろしくお願いしますね」


「こちらこそよろしくお願いします、Aさん」


ああ


その声で表情で気安く名前で呼ばないで欲しい……


今は安室透でもどうしても思い出してしまうから


"降谷零"という男を

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作者名:にんじんさま | 作成日時:2019年3月8日 2時

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