人狼ゲーム−裏切りの屋敷−

2日目　夜 ページ33

亀梨side

11時半か…

いよいよ。だな。

「行くか」

部屋を出て、
集合場所にした大広間へ向かった。

Mtm「…いよいよですね」

「うん」

Mtm「…」

「…」


怖いんだ。

俺も、彼も。




Mtm「…シー」

「え？」

Mtm「ジェシー…かなって」

「それは、今日…襲撃、する…？」

Mtm(コクッ)

「分かった。いいのか？」

Mtm(コクッ)

「じゃあ、行こう。って、襲撃って、どうすればいいんだ？」

『会議室の棚にある箱の中に、ナイフと拳銃が入っておりますので、
お好きな方をお使いください』

「あ、はい。じゃあ、とってくるよ」

Mtm「分かりました」


棚にある箱…これか。

開けると、本当にナイフと拳銃が入っていた。

本物なのか分からないけど、
拳銃を手に取り、彼とともに
ジェシーの部屋へ向かった。


〜ジェシーの部屋の前〜

「…入るよ」

ドアノブに手をかけ、回すと、

ドアは開いた。いや、開いてしまった。


やっぱり騎士は守ってるわけないよな。

「行くよ」




Jes「!?」

Mtm「ごめんっ…ジェシー」

「ごめん」

俺らが謝ると、ジェシーは諦めたように、ふっ、と
笑った。

Jes「俺が、最初の襲撃者、ですか。…味方だったのにな…」

KmMt「えっ？」

Jes「ずっと持ってないで、早く、撃ってくださいよ(笑)」

怖い。

俺の感情は、ただそれだけだった。

Jes「大丈夫ですよ(笑)恨んだり呪ったりしませんから(笑)」

「っごめんな」

パシュッ

Jes「っつ…生きて、くださいね…」


俺は、人を殺してしまった。

大切な、後輩を。

その後輩の仲間の前で。




【２日目 終了】

【犠牲者 ジェシー】

〈残り 7人〉

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