人狼ゲーム−裏切りの屋敷−

1日目　夕方 ページ25

中丸side

「え？人狼ゲーム？」

『人狼ゲーム』なんて聞きなれない言葉が出てきたから、
めちゃめちゃ戸惑った。


Ued「人狼ゲームって…Snow ManがYouTubeでやってる…」

Mrm「あの人狼ゲーム…ですか？」

『左様でございます。Snow Man様ががYouTubeでおやりになられていた人狼ゲームを、実際に行っていただきます。ちなみに、皆様で3組目でございます』

え？なられて『いた』？

俺は何となくだけど、
この二文字に引っかかった。


Tnk「え、3組目？」

『京本様の右手側に、1組目、2組目の方々の名簿がございます』




俺らはその名簿を見て戸惑った。


Mtm「山田涼介、知念侑李、中島裕翔…これって…」

Jes「Hey!Say!JUMPのみんなの…名前だ」

Kmn「こっちは…岩本照、深澤辰哉、ラウール……Snow Manだ」

Hey!Say!JUMPと、Snow Man…

「ねぇ。この2組ってさ、2ヶ月くらい前から、行方不明だよね…」


俺の言葉のせいで、
だでさえ不気味な薄暗い部屋なのに、

そこに静寂が加わった。




そんな静寂を高地くんが打ち破った。

Kut「あの…管理人…さん」

『はい、何でございましょう？』


全員が予想はしてただろうけど、誰も聞こうとしなかったこと。


Kut「これって、ほんとに死ぬんですか」


2ヶ月も行方不明になってるし、警察がいくら探しても見つからない。

音信不通、目撃情報なしで、原因不明。


生きてる可能性は低いって、シューイチで警察の方が仰ってた。



『ええもちろん。死にますよ？本当に』


感情のないような、でも俺らを嘲笑うようにその『管理人』とやらは言った。


Mtm「そんな…ほんとに…？」

Kmn「なんで…俺らが」


Jes「何のために人狼ゲームをさせるんですか？」


『あなた方ジャニーズの、その『絆』が私にはどうしても
偽りにしか見えないのですよ。
ですから、自分が死ぬかもしれないという時にも
その絆とやらがあるのか、


確かめてみたいと思いましてね？』


なんて奴だ…


俺らKAT-TUNの絆は偽りじゃない。

もし偽りだったら、充電期間なんて設けずに解散してる。


SixTONESだってそうだと思う。


どうにかして、ここから9人全員で
出てやる。








この時の俺は、
まだそう思えていた。

『皆様。ルール説明をいたしますので会議室へお願いいたします。椅子は皆様のメンバーカラーとなっておりますので、その席にお座りください』

言われるまま、会議室に向かった。

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