29 ページ29
Ryosuke
それ以上、落合さん達の会話を聞く勇気がなかった。
そうだ。その通りだ。落合さん達の言う通り。
男に近寄られて嫌なことは、誰よりも自分が1番分かってるじゃんか。
散々自分に近寄ってくる男達を毛嫌いしてたくせに、自分は手越くんに毎日話しかけて、弁当まで作って…。
忘れてたんだ。手越くんが優しすぎるってこと。
○○大学で1番のチャラ男で、女の子にモテモテで。
俺とは友達になってくれただけで、弁当なんて別に作ってもらう必要なんてない。
あんだけモテて、女の子の扱いに慣れてる手越くんだもん。俺の気持ちなんかすぐに気付いてるはず。
女の子大好きなんだから、男に好きになられて気持ち悪いって思わないわけがない。
だけど、優しすぎるから…。気持ち悪い俺にも、他の子と同じように接してくれて。
…離れよう。これ以上、手越くんに迷惑かけられない。
落合さんたちが言ってるくらいだ。きっと、大学の人達はみんな、手越くんは男に好かれてて、それにも接してる。手越くんは男もいけるんじゃないか…とか言われてる可能性もある。
手越くんの評判を落とすくらいだったら、もう二度と話したくない。…話せない。
252人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もか | 作成日時:2018年4月24日 22時