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Ryosuke
頭を撫でながら、何度も何度も"大丈夫"って言ってくれるから、気持ちも落ち着いてきて。
祐「どうかな?落ち着いた?」
手越さんが体を離しても、俺はちゃんと立つことができていた。
涼「はい…あの、ありがとうございました…」
祐「いいよ全然(笑)頭撫でられるとさ、ちょっと安心しない?俺がそうだからやってみたんだけど」
涼「だいぶ…落ち着いた…」
祐「ならよかった(笑)山田くん家どこ?心配だから送ってくよ」
涼「え!?いや、そんな迷惑ばっか…」
祐「迷惑じゃないって(笑)ただ俺が卑怯者が大嫌いなだけだし、可愛い子を1人で帰らせたくないだけ」
振り向きざまに、それが当たり前だというように言い放った手越さん。
モテるんだろうな…。
…あれ?なんで俺こんなモヤモヤしてんの?
祐「ほら、もう夜遅いから帰るよ」
さりげなく手を握られて、歩き出した手越さんの背中を見て思った。
この人のことが…好き。
俺の中で、何かが弾けた気がした。
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作者名:もか | 作成日時:2018年4月24日 22時