ゼラニウムをキミに (ページ3)

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ケンカページ3

「なにそれ、応援してくれないの？」

応援したくてもできない。

あの日、私を置いていったのはお姉ちゃんじゃん。

なんであたしが責められなくちゃいけないの？

今更帰ってきて、自分だけやりたいことするから応援してなんて自分勝手すぎるよ。
せめてお姉ちゃんのいい記憶だけを残させてよ。

『応援してるよ。頑張って。』

このままだと思ったことを全部口にしてしまう気がして、
今度こそ本当にお姉ちゃんが離れていってしまう気がして私はソファを立ち上がり飲み物を取りにキッチンに向かった。

「どこが応援してるのよ！あんたまで！あんたまで私のこと認めてくれないっていうの？」

『は？』

認めてくれないってなに？
じゃあ、お姉ちゃんはなんでこの3年間1度も会いに来なかったの？
なにも知らないのになにを認めろっていうのよ

思っても口に出せない。
口に出すことが怖いと思っている。
それが私の弱いところ。
こんな自分がイヤになる。

「………でしょ。」

『なに！』

「もう知らない！結局あんたも私のことなんかどうでもいいんでしょ！」

そう言って姉は出ていってしまった。

私はしばらく唖然としていた。

この時、しっかり姉の言葉を聞いていたら、出ていった姉を追いかけていたらなにか変わったのだろうか。

“結局あんたもみんなと同じなんでしょ”