ゼラニウムをキミに (ページ14)

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歓迎会ページ14

「そういえばAちゃんの歓迎会してなかったよね。」

練習終わりに思い出したようにスホさんに言われた。

「いいですよ。皆さん忙しいんですし、ゆっくり休んでください。」

CY「それはダメだよ。あ、このまま飲みに行こうよ！」

ドンッと鈍い音が鳴ると

XI「お前は飲みたいだけだろ。」

そう言い鞄を持ち上げているシウミンさんがいた。

それから行く、行かないを続けていると、

「もう予約しちゃったんで行きましょうね？」

後ろにブラックマンネの笑顔があった。

結局、メンバーと何人かのマネージャー、メイクさんたちで歓迎会という名の飲み会に行くことになった。

彼らはとにかくうるさい。

バンに向かう事務所内の廊下を歩いてる時も静かな時はないと言っても過言ではない。

「あれ？みんな集まってどうしたの？」

前から嫌な声が聞こえてくる。

確かにメンバーを送るだけならマネージャーもこんなにはいらない。
ましてや普通ならいないメイクまでもがいる。

CY「あ、よかったらジヨンさんも一緒に行きませんか？Aさんの歓迎会。」

なんで余計なこと言うのよ。

入社してからあいつとは一切連絡を取っていなかった。

ちがう。連絡が来ても無視していた。
怖くて。後からメールで仕事中だったと謝りの連絡を入れるだけ。

この人は事務所の人間にどう見えたいるんだろう。
少なくともこの場にいる全員に彼に嫌な目を向けている人はいなかった。