ゼラニウムをキミに (ページ11)

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想像と現実ページ11

BK side

挨拶に来た子は小柄でいかにも可愛いって感じの子だった。

でも、挨拶しても下を向いて顔を見せてくれないから顔が分からない。

「あの。リーダーのスホです。大御所で大変だ
と思いますがよろしくお願いします。」

スホヒョンが空気を変えようと挨拶をするが、返事だけして、下を向いたまま。

いや、顔見せろや！←

俺らは移動があるからと、挨拶はそこまでになった。

移動のバンの中では、やっぱり新しい子の話になって。

CY「なんか、よくわかんない感じの子だったね。裏口っていうからもっとこう、ね。キャピキャピしてると思ってた。」

DO「まだ決めつけちゃダメだよ。初日なんだから。」

すかさずギョンスが釘をさす。

KA「わざと大人しい子してるかもじゃん。」

人見知り二人はやっぱり疑いから入るよなぁ。

SH「まあ、とりあえずは様子見ってことで。
スタッフさんなんだからちゃんと愛想良くしろよ。」

愛想良くね。
スホヒョンの言うことは分かるけど、上手くできるかな。

っていうのも、俺はサセンのこともあって、やっぱり慣れない人だと態度が悪くなってしまう。

そういう時はいつも

「ヤー、ベク、お前俺のことが恋しすぎるからって人に当たるなよなー。」

そう言って、ハッピーウイルスをいっぱい飛ばしてくれる。

いつもウザイくらいうるさいチャニョルでも、いるのといないのじゃ全然違う。

「着いたから降りろー。」

マネヒョンに声をかけられ、また仕事もモードに切り替える。

とりあえず様子見かな。