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日本に到着できたのは日本時間の十三時である。
前回とは違い、昼のため日本のお土産も購入することは可能。
睡眠のお陰で魔術刻印の疼きのような痛みも無事に治っており、動くことには支障はなかった。
サイパン行きの搭乗予定も二時間程余裕があるため、ルイスは時間を潰すために空港内のお土産コーナーで時間を潰すことにした。
「こ、これは……！」
そして見付けたのは特設コーナーである。
それはエンペラーペンギンの雛の上に乗っている小鳥とセットの、そこそこ大きな人形。
なんと愛らしい！
これは是非エリザベスに！
「この小鳥は？」
「この小鳥はしまえながと言って日本の北海道にのみ生息する小鳥なのです」
「しまえなが……」
ならこちらを一つと言って、購入。
実にいい買い物が出来たとルイスは笑顔である。
そのまま成田空港限定のチョコレート菓子を機関の人数全員に行き渡るように購入し、他に何かないかと探索し続けていたが目ぼしいものなどなく。
昼ということと、暫く何も食べていないので時間になるまで何処かのお店で昼食を取ることにした。
時間も有り余っているわけでないのですぐに食べられそうなものをと言えば何故かきくらげが乗った中華料理とお酒、おそらくこれは杏露酒だろう、が出てきた。
「え？」
「はい、こちら早飲みセットです」
「……」
別に飲みたかった訳ではないのだが、まぁいいかとルイスは出された料理を口に付け、お酒も飲んだ。
結果酔った。
「……」
慣れないお酒の種類は口にすべきではなかっただろう。
同僚の薫子が飲んでいたので興味本位で飲んだのだがルイスには合わなかったらしい。
普段ルイスはワインを好むのが、当然ながらお酒は強くないのだから酔うのは必然だったであろう。
無事に飛行機搭乗後、シートベルト着用サインが消えるまで紳士の意地で耐えていたが、着用サインが消えた瞬間強化魔術で足を強化し、最速でトイレへと駆け込んだのである。
出すものを出し切り、胃の中がすっきりとしたルイスはトイレを出たのちに客室乗務員に口直しに何かないかと尋ねたところ飴を数個いただいた。
何処にでも売ってそうなものであり、プラスチックの袋にはグレープが印刷されていた。
開封し、口の中に放り込め意外にも美味しく、あとでこれは何処で買ったのか尋ねるかと思いながらルイスは自身の席に着席し到着を待ったのである。
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しまえなが(プロフ) - 執筆お疲れ様です！しっかりと完結されていて…お疲れ様という気持ちと同時に物悲しいです笑（もっと読んでいたかったよ）。ルイスくんには今後ともunknownで働いていただきましょう(｀・ω・´) (2020年5月8日 20時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
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