白鳥沢の女マネはなんかすごかった6

219話 ページ19

時「...若寝ないの?」

『あぁ、私は時雨が寝てから寝ようと思ってな』

時「そう言われると寝れないよ」

『すまんw』

時雨は可愛いやつだな

疲れも吹き飛ぶぞ

時「若!俺若の話聞きたい!」

『私の話か...?特にこれといって面白いものは無いぞ?』

時「何でも良いよ!!若の高校であった事とかで!」

高校であった事か...

特に思い当たらない

『学校の話ではなくお婆様の話でも良いか?』

時「お婆様?ってどっちの...?」

『父さんの方のだ。』

時「俺鍛さんじゃない方見た事無い...」

あー...うん...

『父さんの方のお婆様は滅多に会いに来てくれないからな...』

「行った所で何になるのですか」とか「私が行けば時間の無駄です、学問に集中なさい」

とか言ってかれこれ数年会いに来た記憶が無い

来たとしても日帰りで時雨達は時間帯的に会わないからな...

時「厳しいの?」

『厳しいというか...厳しいな』←

時「鍛さんよりも?」

『まぁ、そうだな』

時「ぇ...それヤバくない?」

『あぁ、だが根はとても良い方なんだ。尊敬に値する』

時「若が尊敬するなんて...どういうところが?」

どういうと言われてもな...

『そうだな...前にお婆様に「うろついてるんじゃありません!歩行の妨げになります、子供はさっさと寝なさい」と、言われてな』

時「えっ酷い...」

『初めは私もそう思ったさ。だが本当の理由は違った』

時「???」

『布団に入って気付いたんだが、私は風邪を引いていたらしい。まぁ熱を測ったら微熱だったがなw』

時「えっ」

『その微熱に気付いてお婆様は私を部屋に誘導したのだ』

時「凄ーい!!」

『だろう?その後は寝てしまったりとよく覚えていないのだが、鍛治が言うには「粥を作って帰って行った」らしい』

時「かっこいい!!」

『だよなw些細な事に気付いてさりげなく気遣ってくれるところが尊敬だな。』

最早イケメンに近いよな。

イケメン婆さん←

『普通の人間にはそんな事は出来ない。気付いたとしても行動に移す事が出来ないのだがお婆様はそれを堂々とやり遂げる...私の見本のような方だ』

時「若の...見本...!!」

『...こんな所で良いか?』

時「もっと話して!!」

『えぇ...困ったなぁ...寝なくても良いのか?』

時「もう眠くない!」

『眠くないのなら皆のもとへ戻らないか?』

時「えー...まぁいっか!!戻るよ!」

『じゃあ行くか』

時「うん!!」

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