別にどうだっていい【ハイキュー】

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赤葦side
久しぶりにレイと電話で話が出来て
俺は舞い上がっていたのかもしれない
毎日話がしたいと言われた時も嬉しくて仕方なかった
昔の幼馴染で俺の初めての友達。
目標、憧れの人でもある
そんなレイが母さんたち、つまりレイのお母さん達の所へ行きたいと言い出した
レイのご両親はもう既にこの世を去っている
母さんたちの所へ行きたい＝死にたい
ということになる。
勿論それは阻止しなければならない
俺は昔からレイによく助けられていた
仲良くしてくれた
レイのお陰で今の俺があるのと同じ
だから死んでいい訳がない
死なせていい訳がない
俺は無理やり学校を休んだ
...一週間くらい
それで宮城にいるレイの所へ会いに行った
会いたいという気持ちと、まだ生きててほしいという気持ちでいっぱいになって
自然と足取りも早くなっていた
息が切れるほど走ってたみたいだけどそんなのどうだって良かった
それから一息ついてレイから色々話してもらった
レイの口から聞こえたのは
始めの少しが嬉しかった事、楽しかった事で
後はほとんど暴力、暴言を受けている事だった
電話の時とは違って少し、ほんの一瞬だけ悲しそうな表情をしていた
すぐに元に戻ったけど
俺は腹からこみ上げてくる苛立ちを抑えようとした
一つはレイを傷付けた奴らへの怒り
もう一つは何もできなかった俺への怒り
俺はありのままに思ったことをレイに伝えた
何もできないなんて...ッ本当にゴメン
俺が謝ってると
レイが俺との電話が楽しいと言ってくれた
少しでも楽しい気持ちになれるなら良かった
この重い空気が嫌だったのかレイがもうやめようと言った
まぁ大体の事は聞けたし
...その隈、気になるけど
聞いてみようかな

赤「さっきから気になってたんだけどその隈何?もしかしてまだ治ってないの?」

あの日からずっとなのかな

『そうみたい...』

やっぱり治ってなかった

赤「平均睡眠時間は?」

『1時間半デス...』

赤「寝なさすぎ」

『寝たいんだけどまだ怖くてさ』

あの日からずっと苦しんでたんだ
その上から先輩達の攻撃なんて

赤「じゃあ俺隣にいるから寝て?それなら大丈夫でしょ?」

『多分』

今だけ、俺がいる間だけちゃんと睡眠を取ってほしい
睡眠不足で倒れたら俺はもう平常心を保っていられないかもしれない
もうこれ以上一人で抱え込んで苦しんでほしくない

『じゃあおやすみ...』

赤「うん」

ゆっくり休んでねレイ

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