別にどうだっていい【ハイキュー】

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国見side

練習中に急に朱が泣き出した。
及川さんが理由を聞くと
朱は朝霧先輩に脅されて怖かったと言った
ふざけるな。先輩がそんな事するわけないだろ
そう思っていたらどっか行った金田一と一緒に先輩も帰ってきた。
最初は先輩も冗談交じりにテーピングとか包帯とか言ってた
でも朱が脅してたって言った瞬間先輩の周りの空気が変わった。
何かこう...ピリピリしてる感じだった
先輩が言ったこと全てに謎の威圧を感じた
いつも無表情、無感情だから分からないけど
キレてる気がした
先輩の言っていることは正しかった
ずっと此処で応援してた。軽く耳鳴りするくらいに
それで脅されるわけがない
そんなことを考えてふと先輩を見てみると
先輩の様子がおかしく見えた
きっとストレスが爆発して自分で制御できなくなったんだと思う
酸素が脳にまで巡ってないんだ
今の先輩はブレーキが利かなくなった汽車みたいだった
ブレーキの利かない汽車はいつかはカーブとかで曲がれなくなって脱線してしまう
これ以上先輩が何か言ってしまったら今まで積み上げてきた物、事が一瞬にして崩れてしまう
俺はそう思った
だから俺はとりあえず先輩に酸素が回っていくようにしようと思って
先輩に声をかけた

国「朝霧先輩、深呼吸してください。酸素入れてください」

って言った。
そしたら俺の言葉でハッとしたのか
落ち着きを徐々に取り戻してくれた
でもその先輩の様子はいつもとは違くて、今度は悲しそうに見えた

『すいません。私もう教室行きます。矢巾、あとヨロシク。...』

悲しさを隠すかのように先輩は体育館から出て行った

矢「...おう」

矢巾さんも同じことを感じたのか止めはしなかった
きっと止めることができなかったんだと思う。
俺もきっと先輩をこの場にいさせるようなことはしない

先輩は何で一人で全部抱え込むんですか?
前にも言いましたよね?あなたの味方はこんなにいます
だから少しくらい話してください。
傍観者の俺が言うことじゃないのは分かってます
でも言わせてください

≪俺らを信じてください≫

岩泉さんも少しだけ、少しだけだけど
先輩の言葉を信じようとしています
だからこれ以上...

朱「くにみくぅんはぁさくらのみかただよねぇ?(国見君は桜の味方だよね?)」

コイツ...この期に及んで...

国「悪いけど俺アンタ嫌いだから」

朱「ふぇっ!?そ、そんなぁ...ｸﾞｽｯ」

泣きたいのは先輩の方なんだよ
お前も少しは人の気持ちくらい考えろよ


文字数ェ...

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