姐ゴリラ系眠り姫 (ページ33)

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待ちわびていたページ33

レオナside

チェカが出ていったと思ったら今度は誰かを連れてきやがった

そいつは他人でも何でもなく俺が待っていた存在だった

そいつは何食わぬ顔で俺の方を見て吹き出して笑った

『やっべぇ、やっぱ面白いっすわ(笑)』

俺が驚いているとお久ですね昼猫先輩とダセェあだ名で俺を呼んだ

隣ではラギーが笑っていた。ラギーてめぇ知ってたな

睨めば目を泳がせた

そんな事も露知らずこいつは目の前にいる草食動物に話しかけた

『あ、ユウ君無事?目は覚ましたみたいだけどあんま無茶すんなよ?あとグリム君ちゃんとユウ君に謝ったか?』

「…悪かったんだゾ」

『よろしい、ちゃんと謝れるやつは良い子だ!』

と頭を撫でていた。

コイツのおしゃべりは前と変わらず止まらない

『あ、ラギーあん時よく私に気付いたね、どーなってんのまじで』

「シシシッ、たまたまッスよ」

あん時ラギーがやたらキョロキョロしていた理由はこれか。
すると何も状況が掴めていないジャックがこの人は…?と俺に聞いてきた

「…こいつはオンボロ寮の…俺の女だ」

そう言えばチェカだけでなくここにいる奴ら全員が驚いているようだった

『いや…違うんスけど』

ただ一人こいつを覗いては

「え、じゃあおねーたんはおじたんとお友だち?」

チェカがそう聞けばそうだよーと返すこいつ。

俺はそんなつもり端からねぇけどな

「じゃあ僕おねーたんと結婚したい!!」

と餓鬼特有のふざけたことを抜かしやがる

『えぇー?でも年齢差が…あぁ〜でも可愛いから良いかな〜!?』

とこいつもこいつでチェカに抱き着いていてデレデレだった。

「チェカ、お前にこいつは向いてねぇよ」
「確かに、俺とかの方がAには合ってるっスよー?」

『何て事言いやがるコイツら…折角のチェカ君の求婚を踏みにじるなんて…!』

そうこうしている間にチェカはお付きの奴らに見つかり帰っていった

コイツは悔しそうにしていたが知ったこっちゃねぇ

お前は俺の事を置いて何ヶ月も目を覚まさなかった。俺に昼寝はし過ぎんなと言っておいて長い長い昼寝をした

そしたらどうだ。今目の前に普通にいやがる
まるであの長い時間が嘘のように感じさせる程だ

俺が名前を呼べばキョトンとした顔でこちらへ歩いてくる

限界を超えた俺の体を無理やり動かしAの腕を引き俺の方へ持っていく

相変わらずの女らしくねぇ声を出して俺の胸へ倒れて来たAを片手で抱きしめる