Unhappy Cinderella 【跡部景吾/テニプリ】 (ページ3)

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私が通うことになる学校も大きなところだった。

なんでも、経済的に余裕のある子が多く通う学校なんだとか。だから校内も綺麗なのかなだとか、余計なことを考える。

「先方から話は伺っています。ラングフォードさんですね、よろしくお願いします」

「はい」

担任であろう女の先生は、私にも聞き取れる英語でそう言った。

向こうにいた時も何回も聞いた、日本人の英語。こちらの人は、確かアメリカ英語で話すんだっけ。

私が案内されたのは、Bクラスだった。慣れた英語の挨拶の後、少しばかり日本語で挨拶をする。

大半の人が微妙な顔つきをしているのが、前にいても伺えた。

(勉強不足だったかな……)

少し心細くなりながら、用意されていた後ろの席へ向かう。

席に着くと、くるりと前に座っていた女の子が振り向いた。

「ラングフォードさん、ようこそ氷帝へ！私、学級委員の氷室恵衣。わからないことがあったら私に聞いて！」

さっきの先生とは違う、聞き取りやすい英語で。ケイと言ったその子は笑ったのだった。