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互いを結ぶ赤い糸 ページ1
運命の赤い糸。
もしもそれが存在するとしたなら、
私たち幼馴染を結ぶその糸はきっとぐちゃぐちゃになって
複雑に絡まってしまっているのだろう。
互いに想い想われ、愛し愛されているから。
左手の薬指から伸びるその糸は
初めは簡単に結ばれていただけだったのに、
いつまにか解けないほど絡まっていた。
そして全員がとても不器用だったから、それを解く術を知らなかった。
解こうとすればするほどそれはどんどん絡まっていって、
身動きさえ取れないくらい縛り付けてくる。
まるで蜘蛛の糸にかかった哀れな蝶のように、
まるで底なし沼にはまった愚かな人のように、
もがけばもがくほどその罠に落ちていくのだ。
私たちは今日も未完成で曖昧な愛に足掻いている。
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