子どもじゃない！【Dreamswap】

五話:こんな早くにバレるとは ページ6

あれから数日がたった。

インクが私のオーラに気づいてからは孤児院に来るようになった。

だが、ドリームにバレては連れ戻されている。

インク「…」

今日も来た。まあ、孤児院には子供がたくさんいるし、ピンポイントで私だと気付くはずがない。

私のオーラは3m程の範囲に効果があるらしい。

夢で神様から教えられた。最初に言って欲しかった。

このオーラは常時発動しているらしい。範囲を操作出来たらな…

まあ…そこんとこは後で考えよう。

今夜…抜け出してみよう。この建物の構造を覚えなくちゃ…いつかここを抜け出すために。

先生「…あら…Aちゃん、本当に絵が上手ね。この子は誰かな？」

今私はあの時会ったエラー君の絵を描いている。

『んーっとね、前に会った子！』

正直、子供のフリは面倒。

だって、この年で知ってる言葉は少ないからいちいち簡単な言葉に言い換えなくちゃいけない。

先生「前に会った子？そっか…この絵、飾ってもいいかな？」

いやいやいや！

『やー！恥ずかしいよー！』

駄目に決まってる！飾るって…孤児院の外に貼る時がたまにある…こういう子がいるって教えるために。

外に貼られたらたまらない。

あの男に見られたら…絶対にまずい。

先生「そう…分かったわ。でも飾りたくなったら言ってね」

飾りたくなることは絶対にない。

友達1「ねーねーAちゃん！あっちでおままごとしよー！」

『うん！分かった！』

この年でおままごと…恥ずかし…

っていうかあっちってインクの方…バレないよね…？

今断るのは不自然だし…はあ…

友達1「Aちゃんは赤ちゃんね！私はママ！」

友達2「僕はパパだよ！」

えー…私赤ちゃん…？

Ink「…！」

…ちょっと待って？インクが凄いこっち見てくる…
まさかバレた？でもなんで？

Ink「おい、そこのガキ」

ガキって言うな。

Inkって本当口悪い。直してよ。

Ink「こっちに来い」

嫌！

『おじさん誰…？』

おじさんって言ってやった。

Ink「…とにかく、俺についてこい」

先生「こ、困ります！勝手に連れ出されちゃ…！」

そーだそーだ。言ってやれ！

Ink「ボスの命令だ」

先生「ドリーム様の…！？わ…分かりました」

おいっ！？負けないで！？

Ink「来い」

手引っ張るな…痛いわ…
泣き喚くよ？はぁ…みっともないからしないけど。

どこに連れて行かれるのかな…？

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