子どもじゃない！【Dreamswap】

一話:私の力。 ページ2

物心つく頃にはここが二次元の世界だと気づいていた。

Dream「みんな、元気にしてたか？」

たまに孤児院にやってくる彼は私の命の恩人である。周りの子は嬉しそうに彼の近くに走っていく。

孤児院では私だけ、彼の(私にとっての)悪いところを知っている。

Dream「A、君は来ないのかい？」

『この絵本読み終わったら行く！』

Dream「そっか、分かったよ」

私は大人の前では子供らしくしている。嘘をつくときもあるけど、悪気は一切ないので彼にはバレないことが多い。

彼は、あの点だけ見なければ本当に完璧な人徳者だ。

早く帰ってくれないかな。急な仕事できないかな？

私はAUの絵を描きたいのに。彼がいると描けない。…でも、彼に頭を撫でられるのは心地よい。

そもそも彼の周りにはポジティブオーラがあるんだから…そう思うのは不思議ではない。

私にはエモーションオーラがある。４歳になった日の夜に神と名乗る人からもらった。

自分の正体を知られたくないので、私はインクを露骨に避ける。インクはまだ気づいていないらしい。

プルルル…プルルル…

ドリームさんの方から着信音が聞こえてきた。

Dream「…なんだって…ああ…ああ、分かった。すぐに行く」

やった。仕事ができた。…本当は仕事なんて来なければと思っていた。
彼は働きすぎだから…自分のために時間を使ってほしい。

友達「ドリームさん、もう行っちゃうの？」

Dream「ああ…ごめんな。また会いに行くから。な？だから笑ってくれ」

友達「うん…またねドリームさん！」

…やっと行った。

さて、私はお絵描きでも…

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はあ…今日はあまりお絵描き出来なかったな…

もう夜…良い子は寝なくちゃね。
私は悪い子だから起きてるけどね。

でも、明日に備えて早く寝なくちゃ…明日は恐らくケアパッケージが届くはず。
みんなの喜ぶ顔が見たいなぁ…。

二話:ケアパッケージの送り主→←設定

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